巨大トカゲを捕まえろ バンコクで捕獲作戦

巨大トカゲを捕まえろ バンコクで捕獲作戦
タイの首都バンコクの公園に生息し、成長すると体長2メートルにもなるミズオオトカゲの数が増えすぎたことから、地元の環境局が捕獲に乗り出しました。
ミズオオトカゲは、東南アジア全域に生息する大型のは虫類で、成長すると体長が2メートルにも達します。

バンコク市民の憩いの場として親しまれているルンピニ公園には、ミズオオトカゲの生息に適した池などがあることから、園内におよそ400匹が生息しています。
しかし、近年その数が増えすぎて、植物が傷つけられたり池の魚が食べられたりして生態系への影響が出ていることから、バンコクの環境局は、ことし7月からトカゲを捕獲して国内の保護施設に移す取り組みを始め、このほどその様子が初めて公開されました。

20日は公園の職員が3人1組になって、池のほとりや水路の脇などを回り、ミズオオトカゲを見つけるとゆっくりと近づいてロープを首に引っかけ、2時間で合わせて17匹を捕獲しました。
体長が2メートルを超える大物は、職員が3人がかりで全身を押さえつけ、鋭いキバや爪でけがをしないよう、口と手足をロープでしばって麻袋に入れていました。

バンコクのジュンルンルアン環境局長は「ミズオオトカゲは人間が危害を加えなければ、人を襲うことはありません。人とトカゲが共存できるよう、公園の植物と動物のバランスを取るようにしていきたい」と話していました。