【三上博史主演】木曜ドラマ『遺産相続弁護士・柿崎真一』第10話 2016.09.15


(柿崎)ウィマダム。
相手は数千万の美術品です。
あんたの旦那は才能のない偽画家よ!奥田隆をゴーストにしてたんじゃないんですか?ゴーストってやっぱりマズイの?裁判ってどういうこと!?だから言ったじゃねぇかニセモンだって。
面白くなってきちゃったよ。
・もうあっちないよ・・あった?・
(アオザイ)ナイヨ。
・もうどこだよ・お〜っ来たかな来たかな。
・ちょっと!どいて!・・ヨーコどいて!・
(金属音)
(サリー)オタカラハッケンカ!?
(ヨーコ)まただよ〜先生!こんな何千万もするお宝本当にここに埋まってんの?港町高校の校庭に埋めたタイムカプセルに入れたって遺言書に書いてあったんだよ。
必ずどっかにあるはずだ。
信じる者は救われる。
(アオザイ)シンジタモノハバカヲミル。
バカハシナナキャナオラナイ。
(銃声)オッチャン見つけたか!モチニゲカ〜!?
(河原井)先生よぉ探し物すんのにこういう手癖の悪い連中使うってのはいただけねぇな。
だからって殺すことはないだろ。
(ミキ)しっかりしろ!でけぇ音に驚いて死んだマネしてるハムスターと同じだ。
おい。
ウヘヘヘ!エヘヘ…。
(多村孝子)違う…違う…違う!あの〜。
違う!そんなに乱暴に扱わない方が…。
相手は数千万の美術品です。
もっと丁寧にお願いします。
丁寧に。
(美樹)だいたいこの女って何者?
(華)超有名画家多村優輝の奥様です。
多村画伯は5年前に亡くなってますけど高校の時に埋めたタイムカプセルの中に処女作が入ってると書かれた遺言書が最近出てきたそうです。
ふ〜ん。
じゃあその処女作が見つかれば何千万にもなるって寸法か。
あった!ありましたか。
それはよかった。
これはまた。
なんとも…。
ただの下手くそじゃん。
お黙り!あんたたち素人に絵の真贋が見抜けるわけないでしょ!これは天才の始まりの絵よ!ご愁傷さまだな〜こりゃ。
穴掘り代にもなりゃしねぇ。
はぁ〜。
お黙り!お黙り!お黙り!この絵に価値がないとなればあんたたちの手数料も無しってことよ!わかってるわよね!ウィマダム。
では早速鑑定に参りましょう。

(オジサン)柿崎〜!穴掘りのバイト代を払え〜!
(オジサン達)払え〜!わわわわかったわかった!後でちきんと払うからね!
(オジサン)おい!逃げるな!
(木村)もう…毎回毎回勘弁してくださいよ〜。
お前さ〜またヨーコの店でタダ乗りしたんだって?俺たちもタダ乗りさせてもらうぜ。
(河原井)気が利かねぇなドアを開けなさいよ。
これなら強盗に襲われても安心ね。
(華・美樹)がんばってねぇ〜。
(河原井)スマイルスマイル。
なんであなたが一緒なのよ〜。
用心棒ですよマダム。
(孝子)いや〜!
(木村)あ〜!
(リュウ)いった〜い!やっちまったか。
(リュウ)痛い痛い痛い!
(孝子)やっぱり強盗の襲撃!?しょ〜がねぇなぁ。
(リュウ)イタタタタタ!痛い痛いイタタタタ…!イタタタタ…!大丈夫ですか!大丈夫ですか!大丈夫じゃねぇよ!お巡りのくせに人を轢きやがってよ〜!またハムスターだよ。
(リュウ)イタタタタ…。
あ〜当たり屋!
(リュウ)早く救急車を呼んでくれ。
(木村)あああ!救急車!救急車!ピーポーピーポーピーポー救急車到着。
何すんだ!このやろ…!あ…河原井さん。
おいリュウ。
パトカーぶつかってどうすんだよ。
金取れるわけねぇだろちったぁ頭使え。
え?パトカーダメですか?んじゃ努力に免じて示談にしよう。
おい!財布。
はい。
いやいや…。
財布!さ財布…。
そそ…そういうつもりじゃなくて。
はいはい!お詫びのしるし。
いやいやそういうつもりじゃ。
(河原井)ダメだよ先生クセんなるから。
困るなホントに。
(木村)あああ!
(孝子)ちょっと!早くしてよ!ん?
(林田)いくら孝子さんの頼みでも…これは買えませんね〜。
どうして?
(林田)ただの素人の絵ですからね。
さすがにうちでも。
冷たいこと言わないでよ〜。
ずっと多村の絵はあなたに扱わせてきたでしょ。
ほら!ちゃんと多村のサインもあるのよ。
確かに本物かもしれませんけどしかし価値はありません。
恩知らず!マコチーン。
ピカソだってこんな感じじゃ〜ん。
物真似してるだけよぉ。
真一わかってるでしょ。
だから言ったじゃねぇかニセモンだって。
なあ3千万が無理なら2千万でもいいからさ。
ちょっと勝手に値段下げないでよ。
しっ!早急に現金化したいわけだろ?そうだけど。
ねえあのイイ男は誰なのよ?河原井さんのこと?河原井さん。
ん?今晩私に付き合ってちょうだい。
遠慮しとく。
河原井さん仕事ですよ。
いいじゃないですか。
一発ぐらい。
無理なものは無理。
じゃあ100円でも買わなぁい。
何なのよぉ。
知らないよ!後で後悔しても。
もう後悔してます。
こんな絵の為に時間潰したんで。
マコチンさぁニセモンでもいいんじゃないの?いい加減にしてくれないかしら。
ほら「多村優輝5年ぶりの新作発見!」なんて銘打って展示会開いたら入場料ガッポリなんじゃね?文句言われたって描いたのは本人に間違いないんだしさぁ。
あ〜そういうこと〜。
悪い子ね。
真一ったら。
いいですね孝子さんそれでとりあえず稼ぎましょう。
しかたないわね。
上がりの20%はきっちり頂くからな。
まあがめつい男…!「絵里この三年間ずっと君だけを見ていた。
これからもずっと君を見つめ続けたい。
だからだからぼくと一緒の未来を作ろう。
多村優輝」。
こいつ最悪。
タイムカプセルの中に入れたラブレターかぁ。
でもそんなもの何十年も後に相手に渡したからって何になんの?「多村くん。
私の純潔を捧げたのに…」純潔って古ぅ。
「あなたは別の女にのぼせ上がっているのね。
いいわ一生をかけてあなたを奪い…奪い返すから。
孝子」。
ん?孝子ってあの多村優輝の嫁?なるほど!当時多村画伯は嫁の孝子とそれから絵里っていう女と三角関係だったってわけだ。
嫁の孝子は多村を取り返した。
すさまじい執念ね。
何十年も先こんなラブレターが出てきたこと考えなかったのかな。
いいなぁ高校生あのピチピチに戻りたい。
そしてまた男を食い漁るのです。
美樹…。
違うよ華ちゃん。
食べさせんのよ!♪〜よこはまたそがれ♪〜ホテルの小部屋〜
(林田)ちょっと!ちょっと!こんな物どこで手に入れたのよ。
カプセルの中にあった。
これ多村のタッチによく似てるよな。
隠して!どうして?これは隆が描いたものだと思う。
隆?苗字は?苗字は知らない。
知ってるのは博打好きのクズ男ってことだけよ。
画家?どうかしら。
ここんとこ見てないけどね。
つまり。
言わないで。
そいつが多村の代わりに絵を描いていたってこと?ハァ〜…。
ゴーストってやっぱりマズイの?マズイに決まってるでしょ。
でも多村が隆に描かせてたかどうかは当人同士の問題。
私には関係な〜い。
(ミキ)ヒゲババアも歌え〜!あっ!
(ヨーコ)こっちこっち。
あれだ。
あのね余計な事はしないでよ。
値が付いたら売っ払って手数料は入るんだから〜。
弘田三枝子!じゃあバレない方がいいんだよな。
奥村チヨ〜。
♪〜落ち葉の舞い散る停車場は
(林田)記者の皆さん本日は多村優輝没後5年新作展示会プレス発表会にお集まり頂きまして誠にありがとうございます。
では多村孝子夫人より発見の経緯についてご説明させていただきます。
多村はあまりにも早い死でした。
最近彼の残した遺言書が発見されました。
高校時代に埋めたタイムカプセルに初めて描いた絵を思い出と共に入れたという一節がありました。
わがままを申して探して頂きこのようなお披露目になった次第でございます。
(奥田絵里)そんなの嘘よ!あんたの旦那は才能のない偽画家よ!
(絵里)ちょっと!どいてどいてよ!
(孝子)なにすんのやめなさいよ!ちょっと邪魔しないでよ!人のもの勝手に盗んどいて!キャー!突然来て何すんのよ!絵里!これはあの人の絵よ!何モンだ?
(林田)ちょっと喧嘩はやめてみんな見てるでしょ。
やめなさいよ!離せジジイ!ジジイ!あんた今ジジイって…。
やれやれパーン!うわ〜痛っ。
(孝子)あ〜!
(記者達)おお〜!
(シャッター音)この絵はあんたの旦那が描いたものじゃないわ。
奥田隆が描いたもので私のものよ!どういうこと!?さあどういう事かしら。
見せてあげるわよ!この絵のモデルは私よ!なるほど彼女がモデルですか。
これ私のだから貰っていくわよ。
泥棒〜!泥棒はどっちよ。
泥棒!
(シャッター音)
(絵里)いや〜ああ〜!
(孝子)酔っ払い〜!
(絵里)うるさい!
(サリー)ドーダタカクウレルダロ?フザケンナ!コンナノヌードジャネェダロ!ウレルヨナ?おめえら散らかすんじゃねぇ!働け。
アタリヤワタシノハダカカカナイカ?金ニナルダロ?
(アオザイ)ワタシノハダカダメカ!誰が絵を入れ替えたのよ!ウィマダム。
私です。
どうして私に言わなかったの。
多村優輝のブランドを守るためには仕方がなかったんです。
この幼稚な絵を公表したらブランド価値は失墜してしまったでしょう。
結局偽物扱いされたじゃない。
本当はどうなんです。
あの絵の作者奥田隆をゴーストにしてたんじゃないんですか?そんなことはありません。
もし今までの作品全てが偽物でゴーストに描かせていたとしたら多村ブランドは崩壊。
私は一文にもなりません。
もちろんあなたも同じです。
私にどうしろっていうの?え…?ブランドを守るためには真実を知っておく必要があるんです。
やめなさいよ!万が一多村がその奥田という男をゴーストとして雇っていたとしても私は何も知りません。
嘘よ。
あなたとご主人と奥田隆は同級生でしょ。
2つの絵がこの中に入ってたんだから。
知らないものは知らないの。
これ読ませて貰ったけどあなたとご主人と絵里って女は高校時代三角関係だったんでしょ。
それがどうしたっていうのよ。
美樹やめろって今はお金の話してんだからさ。
だいたいタイムカプセルに入ってる絵の所有権は孝子さんにあるんですか〜?華!そこに触れたらこの件は金になんなくなるだろ。
あっそうかすいません。
今まで発表した作品もあの絵もこの絵も作者は私の夫!私のものに間違いありません!あっちの絵は誰が描いたかもわかんないんじゃないの〜。
美樹…。
もう!私のものったら私のものなの!これ全部私のものなの〜!私のもの私のもの!台無しだよまったく…。
なんでそんなに怒ってるの。
大人げないですよ先生〜。
大人げないのはお前たちだろ。
だってあの女いけすかない。
誰が描いててもいいみたいな姿勢が許せないですよね〜。
あのねああいう美術品は買い手の価値観に依存してんの。
買いたい人が1千万円つったら1千万。
100円って言ったら100円の価値しかないんだよ。
多村優輝の絵だからみんな買うんだろそうじゃなかったらただの紙切れだよ。
意外だなぁ。
一気につまらない男になりましたね。
ビジネスはビジネスなの。
残念にも程があるわ。
そういう真一と一緒にいると私の価値まで下がりそうだから…帰るわ。
ちょっと…待てよ美樹。
クズが正論言うからですよ。
拾ってください。
え?おはな…ですよ。
お疲れ様です。
今日ちょっと付き合えよ。
いやすいません今日はちょっと…。
あっ!おおいちょっと…待てコラ!待てっ!
(絵里)ローンメンタンピンドラドラ満貫。
(とおる)あちゃ〜今日は強いね絵里ちゃん。
もう半チャンいくよ。
入りたいの?奥田絵里さんですね。
弁護士の柿崎といいます。
例の絵の件でお伺いしました。
あれは私が貰った物なの。
あの女の物じゃない。
多村孝子さんに売って頂けませんか。
5千万現金。
そりゃ高すぎますね。
10万でどうでしょう。
馬鹿にすんじゃないよ!あの人の絵はねぇそんな安もんじゃないよ!あなたが奥田隆さんから貰ったという証拠はありますか?モデルは私なんだ私の為に描いたに決まってるじゃないか。
では証拠を見せて頂きましょう。
(絵里)はあ?あっ!ちょっと何すんの私そういう女じゃないから。
あ〜。
あ〜っなるほど。
あなたがおっしゃる証拠っていうのはこれですね。
あんた…わかってるの?あの絵の作者はホクロフェチっていう可能性がありましてね。
そのホクロも嘗め回していたんじゃないかって。
あなた隆を知ってるの?知りません。
でも今まで多村優輝が描いた女の絵にあるホクロは全て調べました。
じゃああの絵のモデルは私だってこと証明できるのね。
う〜んそのホクロだけではあの絵のモデルが絵里さんだとは言えないかと。
もっと見せてあげる。
来て!いいからいいから!早く!え!?ここに柿崎って弁…護士来てますよね〜。
・こんなところでパンツ脱がれても…・
(絵里)・ここの付け根のところにあるのほらちゃんと見て!隆はこれも好きでヌード描く時はちゃんと描いてたの・・はぁ…・
(絵里)・それからほら!・・あっ!・
(絵里)・お尻のここのやつわかる?見える?・・うっ!いやいや…・・もも…ほんとわかりましたから・
(絵里)・ほら!・・おお押し付ける…!・
(絵里)・あ〜もう!・なにやってんスか先生!これだけホクロの位置が一緒なら証拠になるわよね。
まあ…事実は確認できましたけどね。
あチーです。
奥田隆はいまどこにいるんです?行方不明。
ポン。
夫婦なんですよね?その奥田と。
うん。
まあ離婚してないからそういうことになるわね。
いつから行方不明?多村が死んでから様子がおかしくなってね。
どんな風に?絵は人を殺すとか何とか言って訳わかんないわよ。
絵は人を殺す…。
それからだからもう4〜5年になるかな。
まったく音沙汰無し?まあゲイジュツカだからね。
元々かなりな変人だからさ。
そのうち帰ってくると思ったんだけど。
ローン!ハツホンイツドラサンでハネマン。
お前何しに来たの?忘れてました!絵の窃盗犯が捕まりました。
犯人はアタリ屋です!アタリ屋が!?おまえこれ…フリテン。
は。
アタリ屋が盗んだ絵を返してほしい。
(山本)はあ?あいつが盗んだあの多村画伯の絵か?お前に何の関係があんだよ。
持ち主の弁護士だからさ。
はぁそういうことか。
だったらなおさら返せねえな。
容疑は建造物侵入罪窃盗公務執行妨害ですよね私が容疑者の弁護をします。
ほぉそりゃご苦労さんだな。
示談にしたい。
今回は絶対にダメだ。
意地でも送検する。
へぇ〜本気なんだ。
(隆)・へぇ〜警察だったら当て逃げしても立小便してもいいのかよ?・へぇ!?当て逃げ?立ちションは軽犯罪法違反ですよね〜。
(隆)・な〜んかビジョビジョだったけどなあれは…・あ〜あやっぱり君ですかパトカーで当て逃げした。
ん?またこの野郎お前ってやつは馬鹿死ね!痛っ!2回死ね!このバカヤロー!痛っ!会っていいよな?ああ…こっちの弁護士だけだ。
じゃ華頼んだぜ。
華いきます。
アタリ屋さんお名前をフルネームでお願いしま〜す。
おくだたかし。
おくだたかし…って奥田隆ってあの多村優輝の同級生で奥田絵里さんのご主人の奥田隆!?ホントですか?ええ?アタリ屋が奥田隆?面白いじゃん。
なにが?人って色々あるなってこったよ。
盗んだ絵はあなたが描いたものですか。
そうだよ。
それを証明できますか。
証明つったって…俺が描いたんだから。
ほらあの絵は自分の物だって。
だから絵だけでも返してくれよ。
だめだ。
示談でいいじゃねぇかよ。
なんでだよ。
こっちのメリットは?当て逃げションベンのもみ消しのもみ消し。
もみ消しったらそれメリットになるもんな〜。
嫌なのかよ。
嫌っていうかどっちかっていうと嫌っていうか…。
じゃあしょうがねぇな。
俺の流儀でやらせてもらいます。
オラーッ!!裁判だ!えっ…先生が裁判ですか!?名付けて「ベイサイド・トライアル」。
あ〜!ねえ裁判ってどういうこと!?奥田隆の建造物侵入罪及び絵画の窃盗罪に関して裁判します。
裁判が決着すれば絵は取り返せます。
裁判所嫌いの先生が一体どういう風の吹き回しだ。
これは刑事事件ですので警察がどうしても送検するっていってるので仕方ないんですよ。
絵の所有権を明らかにしなくちゃならなくなったらどうなるの?あんたやっぱり心配なんだろ。
奥田が多村のゴーストだってバレちゃうの。
そんなことないわよ。
目的は絵の返却ですから安心してください。
しかも被告人は罪を認めてます。
裁判で争うのは量刑だけですから。
期待してください。
私は優れた弁護士ですので。
ならいいけど。
ところで先生どこ行ったんだい。
華おまえクビにしちゃった?アシスタントの柿崎は証拠集めに行かせました。
あ〜!もうダメなの?ここまでこじれたら仕方がない。
いままで上手くやってこれたのに何で?おまえのせいだ。
俺といると価値が下がるって。
だからってここまでやらなきゃいけないの?全然わかんないよ真一!わかってくれよ美樹〜!いつまで見せつけてくれんかねこの馬鹿芝居を。
あんたが真一のことを誘惑してくるからでしょ。
トイレ連れ込んであちこち見せつけてんじゃないわよ。
いちいち面倒くさい女だねあんたも!あ〜落ち着けって落ち着いて落ち着いて…。
脱ぎな。
さっさとそう言えばいいんだよ…。
はい!じゃあ股間のホクロからいきますよ。
はい広げてください…。
それは裁判とは関係ないとこでしょ。
真一出てって!はい…わかりました。
ふ〜。

(廷吏)起立。
あの男が窃盗罪を認めれば絵は戻ってくるのよね?簡単な裁判だ。
被告はもう罪を認めてんだから。
(裁判官)被告人は前へ。
本名と生年月日は?奥田隆昭和42年8月18日。
隆…。
お〜久しぶり。
元気か?うん…元気。
(裁判官)静粛に。
検察官起訴状の朗読を。
(滝川)はい。
公訴事実。
被告人・奥田隆は平成28年9月12日多村優輝新作展示会の会場に無断で忍び込み絵画1点を盗み出したものである。
罪名及び罰条建造物侵入罪及び窃盗罪。
今読み上げられた起訴状の中で何か間違っていることはありますか?全部違ってます。
無断で侵入してませんし絵は自分のもんです。
どうなってんのよ!こいつは罪を認めてるって言ったじゃない!さあ…気が変わったみたいですね。
柿崎!てめえこの野郎!裏切りやがったなおい!放せこの野郎!落ち着きましょうよ。
さあ…気が変わっただけじゃないですか。
なんだとコラ…。
結局これだよこういう寝返りをやるからあいつは裁判所に来れなくなるんだ。
いいんじゃないの真一らしくて。
もうこれじゃ大損だわよまったくもう。
(山本)…この野郎!
(滝川)落ち着けって!うっせえお前も!
(裁判官)閉廷します閉廷!閉廷!あ〜…。
ちょっと!私の絵はどうなんのよ!さあ裁判官とかが決めるんじゃないですか。
このクソ…。
あ〜…。
どうしてくれんだよ柿崎!裁判するなんて言うからこういうことになるんだよ。
検事に合わす顔がねぇよおい…。
へっ!そうだな山本さん。
俺もこのままじゃ地検に帰れねぇよ。
公訴を…取り消すんだな。
(滝川)これは…。
奥田の描いた女の絵のホクロの位置は妻の絵里のホクロの位置と一致している。
あの絵のモデルは絵里なんだ。
絵里には…右の耳の裏にいいホクロがあってさあの絵は絵里さんにあげたんですか?でもさ絵里のやつ人に見せんの恥ずかしがっちゃってさ。
ハハハ…だからタイムカプセルに入れたんだよそれを多村の女房がタイムカプセルから盗んだとしたらどうなりますかね。
恥をかくのは検察になりますよ。
え…どうして隠してた?隠したのは俺じゃなくて多村孝子でしょ。
本人に聞いてみりゃいいじゃないですか。
私抜きで勝手に話決めないでちょうだい!ちょうどよかった。
あなたの話を検事さんがゆっくり聞きたいとおっしゃってます。
ではごゆっくり。
あちょ…。
あ…どうぞおかけください。
よかったじゃない旦那さんに会えて。
(絵里)よかったかどうかわかんないわよ。
(河原井)嬉しそうだったのは確かだよ。
(絵里)そうかしら。
ところでよ…奥田はどうしてゴーストなんか始めたんだよ?奥田さんは多村に負い目があったんだって。
どんな負い目よ?多村から預かった絵里さん宛てのラブレター渡さずにタイムカプセルに入れちゃったんだって。

(多村優輝)いつからだ?なんで絵里に手紙を渡さなかった!?まさかお前に裏切られるとは思ってもなかったよ。
なんか言えよ!お前には答える義務があるだろ!絵里を奪った罰だこの絵は俺の絵として発表させてもらう。
覚悟しとけ
(絵里)多村にとっては隆の絵を美術展に出すことは単なる復讐だったのかもしれないけど。
隆の絵は大きな反響を呼んでね瞬く間に多村を画壇のスターに押し上げてしまったの。
あんたが買ったんかい?そうよ悪い?じゃもともとはマコチンが悪いんじゃない。
やめてよ!私はただの善意の第三者。
フン…全部知ってたんだろ奥田が多村のゴーストだってこともよ。
だって絵の良さは誰が描いたものでも変わらないでしょ。
絵里さんも知ってたんでしょ彼がゴーストしてたこと。
隆は別に気にしてなかったな。
ゴーストでも結構儲かってさそれで楽しく暮らせたんだしそれを否定する必要もなかったのよ。
あなたが絵をやめて家を出たきっかけは多村の自殺ですか?フッ…そうだったかもな。
フッ…もう忘れた。
ご苦労さん
(孝子)多村くん…多村くん!多村くん!
(孝子の声)多村が自殺したのは自分が作ったものではない作品を世に出し続けて生きているのが辛くなったから。
だから…多村を殺したのは奥田だったってこと。
俺があいつのゴーストをした。
でも俺たち納得ずくだったんだよ。
納得ずく?俺が描いてあいつが買う。
売った絵は?あいつの物だよ。
俺のもんじゃない。
あなたはそれで納得できたかもしれませんが問題は描かせた多村の方に起きた。
だから?多村さんはあなたが描いた絵を自分が描いたものとして美術館に飾り他人に売り続けた。
ひとり歩きし始めたその絵を見て彼は徐々に耐えられなくなってきた。
それは絵の中に存在していたのは自分じゃなくあなた奥田隆だったから。
でもさ…。
多村がやったことを否定できるほど世の中の人間ってオリジナリティーにあふれてるか?誰かの作った服を着て誰かの作った米を買いそんで食っちゃ寝て!誰かの作った薬で苦痛から逃れて誰かの作った墓に入るんだ!誰かの!「価値」は作者なんかじゃ決まらない。
でも多村さんはそう思えなかった。
なにが…。
きっかけは多村さんが絵里さんに書いたラブレターをあなたが隠した罪への復讐だった。
でもそれがあなたから名前を奪い彼自身の中身も空っぽにしてしまうとは思わずに。
あいつは…俺を憎んでたんだ。
だからだ…だから自殺したんだよ!そうです。
多村さんはあなたの才能に嫉妬し憧れ憎んでいた。
だからこそあなたを許したんだ。
自分が死んでいくことであなたが傷つくことはわかっていた。
でも何よりも彼はあなたの絵を愛していた。
は…?だから彼は気付いたんです。
そういう作品は遺さなくちゃいけないって。
作品を遺すためにはあなたを残さなきゃいけない。
だから自分じゃなくあなたを残したかったんですよ多村さん…。
「タイムカプセルに絵を遺した」っていう遺言書の本当の意味はあなたをこの世に残したい。
そういう事なんじゃないんですか。
だからあなたは描き続けなければならないんです。
多村さんのためにも絵里さんのためにも。
それが多村さんからあなたへのラストリクエストです。
(泣き声)あ〜あ…最悪だよあんた。
俺…クズですか?ハハ…。
そうだろ…最低のクズだよ。
ハハハ…。
クーズ。
クーズ。
クズ友だよ。
ではゴースト画家していた事を一切口外しないという事を条件にこの絵の所有権は奥田絵里さんにあるということで皆さまよろしいですね。
う〜ん…。
あちょっと待って。
ああいい。
ハハハ…。
多村優輝さん…。
あなたの想いは受け取りました。
安らかにお休みください。

(河原井)多村孝子から金取ってただろう?はぁ〜!?あの女からどうやって取ったんだ?もらってません!出せよ。
あちょ…いや…。
あれ〜?華じゃねぇか?意外にやるわね。
っていうかいつ描かせたのよ。
いやあの取調室で似顔絵頼んだんですよ。
これは無価値だね。
モデルがひどすぎる。
あ…。
そんなこともねえんじゃねぇか。
高く売れるさ。
そうですよねカバライさん。
なんだこのコンビネーション。
何がです?何がですか。
何かやらしいぞお前ら。
やらしいのは自分達じゃないですか。
私たちがやらしいのは今に始まったことじゃないもんねぇ真一。
そうだよねぇ美樹。
あ〜!美樹ちゃん…うん…。
2016/09/15(木) 23:59〜00:54
読売テレビ1
【三上博史主演】木曜ドラマ『遺産相続弁護士・柿崎真一』第10話[字][デ]

遺産相続専門法律事務所“ラストリクエスト”の弁護士・柿崎真一が遺産相続をめぐる骨肉の争いを毎回予想もつかない形で決着させるオリジナルストーリー

詳細情報
出演者
三上博史

森川葵

大島蓉子
フィフィ
マービンJr
伊佐美紀
一双麻希
田口主将
森谷勇太

酒井若菜

豊原功補

【第10話ゲスト】
高橋ひとみ
片岡礼子
矢柴俊博ほか
番組内容
【LastRequest10:タイムカプセル】
柿崎真一(三上博史)は、亡くなった有名画家・多村優輝の妻・孝子(高橋ひとみ)に頼まれ、高校時代に埋めたタイムカプセルの中にあるという多村の処女作を発掘する。その価値は数千万円にもなると思われるが、見つかったのは意外な絵で、柿崎はその絵に隠された真相を暴いていく……。
原作・脚本
【脚本】
川嶋澄乃
監督・演出
【演出】
遠藤光貴
音楽
井筒昭雄
【主題歌】
「世界のしかけ」出雲咲乃(SDR)
番組ホームページ
【番組公式サイト】
http://www.ytv.co.jp/kakizaki/
【番組公式Twitter】
https://twitter.com/ytvdrama #柿崎真一
【番組公式LINE】
ID:@kakizaki
【番組公式Instagram】
@kakizaki

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語ステレオ
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