米 中国がコメと小麦を過剰に保護としてWTO提訴

米 中国がコメと小麦を過剰に保護としてWTO提訴
アメリカ通商代表部は、中国が、中国国内で生産したコメや小麦などを高い価格で買い取って、生産者を過剰に保護し、アメリカからの輸出が妨げられているとして、13日、WTO=世界貿易機関に提訴しました。
これは、アメリカ通商代表部のフロマン通商代表らが13日、記者会見して発表したものです。
それによりますと中国は、中国国内で生産したコメや小麦、それに、とうもろこしを高い価格で買い取ることによって生産者を過剰に保護しているとしています。また、この3つの品目を買い取るため中国政府は、去年、1000億ドル(日本円でおよそ10兆円)をつぎ込んでいるとしています。アメリカ通商代表部は、こうした中国のいきすぎた生産者の保護によってアメリカからの輸出が妨げられているとして、13日、WTO=国際貿易機関に提訴しました。フロマン通商代表は会見で、「市場がゆがめられることに対処していくことが必要だ。今回の措置は重要な試金石になる」と述べ、引き続き、公平な競争条件を確保することを強化していく考えを示しました。
これについてオバマ大統領は声明を発表し、「TPP=環太平洋パートナーシップ協定を速やかに発効させることがますます重要になっている」として、アメリカが主導する貿易ルールの必要性を強く訴えました。