米民主党 別の内部資料も流出した疑い

米民主党 別の内部資料も流出した疑い
アメリカ大統領選挙で民主党が利用していたコンピューターがハッキングされ幹部のメールが流出した問題で、13日、別の内部資料も流出した疑いがあることが新たにわかり、民主党側は、ロシアが関与したサイバー攻撃だとして非難しています。
この問題は、ことし6月、民主党の全国委員会が利用するコンピューターがハッキングされ、幹部のメールが流出したものです。
このメールの流出によって、民主党の候補者選びで一部の幹部がクリントン候補に肩入れし、サンダース上院議員の躍進を阻もうとしていた疑いがあることが明らかになり、当時の全国委員長が辞任に追い込まれました。
こうしたなか、民主党の全国委員会は13日、声明を出し、ほかにも内部資料の一部が流出した疑いがあると明らかにしました。アメリカのメディアは、資料には党への寄付者に関する情報などが含まれるものの、今のところ問題になるような内容は確認されていないと伝えています。
これについて、民主党の全国委員長は「われわれは、大統領選挙に影響を与えようとするロシア政府の支援を受けたサイバー攻撃の被害者だ。得をするのはプーチン大統領をたたえる共和党のトランプ候補だけだ」と述べ、ハッキングにはロシアが関与しているとして非難しています。
一連の問題で、民主党側は、ロシアがトランプ氏に有利な影響を与えるため行った可能性があるとして、トランプ陣営との関係も含めて調べるようFBI=連邦捜査局に求めています。