不参客:秋夕の列車乗車券ネット予約、40万枚がドタキャン

必要以上に予約して1枚のみ使用、恥知らずな「ノーショー族」
出発1時間前までのキャンセルなら違約金はわずか40円

 名節のたびにこうした事態が繰り返されるのは、オンライン予約システムを悪用した破廉恥な「ノーショー族」がそれだけ多いためだ。駅の窓口で直接予約した人(108万9748人)のうち出発当日にキャンセルした人の割合は4.6%(5万326人)と、オンライン予約者のドタキャン率(20.7%)を大きく下回る。

 コレールは、直前のキャンセルに対して違約金をほとんど科していない。出発前日のキャンセルには違約金がかからず、当日キャンセルには違約金があるものの、出発1時間前まではわずか400ウォン(約40円)だ。出発まで1時間を切ってからキャンセルしても、乗車券代金の1割を払うだけで済む。これに対し、ドイツは出発当日のキャンセルに15ユーロ(約1700円)の違約金を取っている。さらに米国では、出発まで24時間を切るとキャンセルできないようになっている。前もってキャンセルしておかなければ、乗車券代金の100パーセントを払うことになるのだ。

 専門家らは、1人当たり最大12枚となっているオンライン乗車券予約の上限を減らし、違約金を引き上げるべきだと指摘する。だがコレールは顧客の反発を懸念し、こうした改善措置を取れずにいる。

 ソウル市立大学のパク・トンジュ交通工学科教授は「鉄道やバスのような公共サービスでの『ノーショー』による被害は、結局は国民が受けることになる」とし「先進国のように厳しいキャンセル料を設けなければ、来年の旧正月にもノーショーによる混乱が繰り返されるだろう」と警鐘を鳴らした。

 コレールは、昨年の秋夕ではオンライン予約を出発当日にドタキャンしたケースに加え、予約しておいて決済しなかった場合も予約不履行とした。一方、今年は代金を決済して発券した後、出発当日にキャンセルした場合に限り、予約不履行とみなした。

 これに対しコレールは「オンラインで乗車券を予約してから10分以内に決済しなければ予約が自動でキャンセルされ、この乗車券はすぐにほかの人が予約できるようになるため、厳密な意味でのノーショーとは見なし難い」と説明している。

イ・ミンソク記者
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