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【コラム 撃戦記】

五輪メダル増へ組織の一本化を

2016年9月20日 紙面から

 リオ五輪は日本選手の大活躍でテレビ視聴率も良かったようだ。五輪後にあった全米オープンテニスも、リオの金銀銅のメダリストが顔をそろえて実力通りの戦いを見せてくれたことで、盛り上がった。

 スポーツとテレビ中継は切っても切り離せないものだが、アスリートとしての実力や実績が視聴率と必ずしもマッチしていないのが格闘技だろう。かつてブームを起こした空手、キックボクシング、K−1や総合格闘技などの新興格闘技は、優秀な選手はいるのだが、団体が分裂・複数化し、王者の質の低下につながった。ボクシングも同様で、世界主要団体が4つに増え、さらに階級増もあって、実力失墜に向かいつつある。団体が複数化すれば、各団体の選手層は薄くなるのだ。

 五輪種目に話を戻すと、韓国が国技とするテコンドーは日本では4団体に分裂している。一方、柔道やレスリングは組織の一本化がしっかりしているのが強みで、それが今回のメダル増につながったともいえる。アマ種目もプロ種目も、このあたりをしっかり考えてほしい。 (格闘技評論家)

 

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