冒険家の植村直己さん 妻へのはがき初公開 東京

冒険家の植村直己さん 妻へのはがき初公開 東京
日本を代表する冒険家、植村直己さんが犬ぞりで北極圏を横断中に妻へ宛てたはがきが初めて公開され、東京・板橋区で展示されています。
植村さんは世界最高峰のエベレストに日本人として初めて登頂するなど日本を代表する冒険家で、40年前にはグリーンランドからカナダを経由してアラスカまで北極圏1万2000キロを犬ぞりを使い単独で横断しました。

かつて暮らしていた板橋区にある「植村冒険館」では、今月9日から北極圏の冒険で実際に使用されたテントや犬ぞり、それに写真などおよそ100点が展示されています。
この中で、冒険中に妻の公子さんに宛てた9通のはがきが初めて公開されました。はがきにはマイナス32度の寒さのなか、氷を踏み抜いてそりごと海に転落するなど過酷な冒険の様子のほか、目的地に到着したときには「無事にこなせたのも君のサポートがあったからだ」などと妻への感謝の気持ちもつづられています。

福岡県から来た43歳の男性は「植村さんは常に感謝の気持ちを持つ温かい人柄だったんだなと、はがきを読んで思いました」と話していました。
この展示は東京・板橋区の「植村冒険館」で11月8日まで行われています。