み な さ ま へ
8月25日以降の一部報道の件につきまして、患者はじめ関係者のみなさまには
大変ご心配をおかけ致しております。
当院非常勤医師の起訴に対して当院の見解をここに掲載致します。
8月25日以降の一部報道の件につきまして、患者はじめ関係者のみなさまには
大変ご心配をおかけ致しております。
当院非常勤医師の起訴に対して当院の見解をここに掲載致します。
2016年9月14日、東京地方検察庁は、8月25日に逮捕された当院非常勤医師に対し、起訴を決定しました。当院は、この起訴決定に抗議するとともに、医師を速やかに釈放するよう求めます。
当院は、2016年8月25日付で「警視庁による当院非常勤医師逮捕の不当性について抗議する」との声明を発表し、医師逮捕への見解を明らかにしてきました。これに対し、当院には多くの医療関係者や患者の方々から、当院の見解を支持する声や、医師の名誉回復を願う声などの激励が寄せられました。
この間警察は、二度にわたり当院への家宅捜索を行い、およそ事件に無関係な個人情報を含む二十数点もの資料を押収しましたが、嫌疑を裏付けるものは何一つありません。また患者に関わった当院医師と看護師が、期日前証人尋問に応じましたが、逮捕された医師に何ら嫌疑がないことを証言する以外にありませんでした。医師も警察の取り調べに対して否認を貫きました。また、短期間に七百余名の方から早期釈放・不起訴を求める嘆願書が集まり、地検に提出されました。しかし、逮捕から21日間の勾留期間を経て、9月14日の起訴に至りました。起訴状の公訴理由は、これまでの逮捕勾留の根拠とされた被疑事実から時刻や行為の内容が大幅に変えられ、起訴ありきの考えをうかがわせるものでした。
現時点でも警察からは物的証拠は何も示されず、家宅捜査や証人尋問においてさえ、容疑を裏付けるものは何一つありません。改めて本件は、無実の事案であり、逮捕勾留は自白の強要を目的としたもので、起訴は客観的証拠に基づかない不当なものであると私たちは考えます。
麻酔によるせん妄状態の患者証言のみを根拠とした医師の逮捕・起訴が許される事になれば、医療現場に混乱と萎縮を招き、正当な医療行為や診療行為に大きな制約が付され、ひいては患者に重大な不利益が生ずることになりかねません。
この様な社会的にも大きな影響を及ぼす起訴決定に強く抗議し、医師の速やかな釈放を求めます。
医師逮捕の報に触れ、皆さまにご心配とご迷惑をおかけしていることに深くお詫びを申し上げます。私たちはより一層、患者さんの療養環境や医療安全の充実に鋭意努力するとともに、医師の名誉と信頼回復のために早期釈放と無罪判決に向けた取り組みをすすめてまいります。
またこれまで、全国から当院並びに医師への激励や支援をお申し出いただきました医療関係者、弁護士、患者をはじめ多くの皆さまに感謝申し上げ、引き続きご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。