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レトロゲームとマンガとももクロと

レトロゲームとマンガとももクロと

皆がペルソナ5を遊んでいる時に  ラストバイブル3をガチで30時間遊ぶ

ゲームの話 愛すべきゲーム 心のゲーム 人生に少しだけ余裕がある人が読める 超絶長い記事
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本家の女神転生にも負けない 圧倒的なストーリーを体験せよ

 

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[エンカウント率最悪 人間貧弱 そんな地獄をストーリーと音楽で天国に変える]

[ラストバイブル3  アトラス  スーパーファミコン]

1995年発売  ジャンル RPG  参考価格 1200円

 

記事のネタバレ度 ラスボスの倒し方まで書いちゃうほどガッツリ

攻略に必要なプレイ時間 25時間

このゲームに対する世間の評価 名前は聞いた事があっても遊んだ事は無いですね

どんな人におすすめ ゲームはストーリーが命 なんて思っている人におすすめ

バーチャルコンソールで配信あり

 

遂にペルソナ5が発売されました。

 

私の周りでも買った人がかなり多く

この3連休でクリアしてやると興奮していました。

 

私はまだ購入していないのですが

おそらく来週くらいには我慢できなくて買うでしょうね。

 

ペルソナシリーズというのは

女神転生の外伝的な作品として発売されたと思うのですが。

 

今では本家を超える、圧倒的な人気シリーズになりました。

 

女神転生は知らなくてもペルソナは全部持ってる

こんなプレイヤーも多いのではないでしょうか。

 

そんな女神転生の外伝作品が

実はもう1シリーズあったて御存知ですか?

 

 

そんな今回の ペルソナ5を我慢してまで遊んでみたかった

ラストバイブル3への6600文字のラブレターです。

 

 

 

ラストバイブル3とはどんなレトロゲーム?

 

このラストバイブル3ですが

1995年にアトラスから発売された

スーパーファミコン専用のRPG作品でした。

 

女神転生シリーズの外伝として発売されたシリーズなのですが。

 

本家のおどろおどろしい感じとは違いまして

お子様にも楽しめるように

キャラクターがコミカルに描かれているのが特徴でした。

 

携帯ゲーム機で発売する事で

ガッツリ遊ぶというよりも

ライトにポケモン感覚で遊びましょうといった感じでしょうかね。

(発売日はラストバイブルの方がはやかったです)

 

そんなラストバイブルが

スーパーファミコンという大容量のゲーム機で発売されたのが

今作のラストバイブル3だった訳です。

 

ゲームのあらすじは

人間と魔物が共存している世界が

些細なきっかけで、人間と魔物の大戦争へと発展していく。

自分は人間側なのだけど、魔物側にも大事な仲間が沢山居る

果たして主人公はこの世界を無事に守ることは出来るのか?

こんなあらすじでした。

 

ゲームのシステムは

オーソドックスなコマンド選択式のRPGで

たたかう まほう アイテム にげる などの他に

女神転生シリーズお馴染の

悪魔と会話するコマンドがあるのも特徴ですね。

 

経験値とお金の為だけの敵を

熱心に会話をすることで仲間にできる

こんな素晴らしさがありましたね。

 

 

小さな村で幸せに暮らしていたのに

些細なきっかけで、全世界を巻き込む最終戦争へと発展していく

そんなデビルマンの影響を受けたであろう

濃厚過ぎるストーリーを体験してください。

 

 

 

ラストバイブル3の感想でもあり レビューでもあり

 

[こんなの子供に遊ばせるゲームじゃない]

 

このゲームの最初は本当に幸せです。

 

主人公の少年シエルが

魔物の心がわかる元気いっぱいの弟ルディ

発明好きの親友アロン

魔法の研究が大好きな幼なじみモチョワ

ガキ大将の友達ヨナタン

こんな沢山の仲間と一緒に幸せに暮らしています。

 

近くの遺跡に、お宝があるかもしれないと聞けば

危険をかえりみずに冒険に行きますし

 

学校に行って、新たな必殺技を修得するために

カリキュラムを受けたりします。

 

明日はどんなことをして、すごそうかな。

こんな幸せな日々でした。

 

しかし、そんな幸せが

父親の親友が死んでしまったという手紙でガラリと変化していきます。

 

その親友に会いに行こうかなんて

家族旅行の計画まで立てていたのに

その親友が死んでしまう。

 

ここら辺から、とんでもなく濃厚な物語が始まっていきます。

 

主人公の父親は15年前の戦争に参加していて

そこで大活躍したヒーローの様な存在です。

 

そんな国の為に頑張ったヒーローたちが

全国各地で続々と暗殺される事件が発生し

今までの幸せな日々が壊れていく…。

こんな感じでした。

 

過去の英雄たちが続々と暗殺される

この村に居ては、村の皆に迷惑が掛かってしまう

それならば、村の住人丸ごと飛行船で移動させようではないか

いったいこの国に何が起こっているのだろう?

 

そして、事件の真相を探るために全国各地を大冒険していく

こんな始まりでした。

 

ここからの展開が

今までのほのぼのした展開とは変化しまして

 

とんでもなく暗いストーリーになって行きます。

 

人間が主張する言い分

魔族が主張する言い分

 

そんな世界を

中立の立場の主人公達が平和の為に頑張る

 

どちらが正義で

どちらが悪なのか

子供に遊ばせるには難しすぎる展開も売りでした。

 

おそらくですが

このゲームの製作者はデビルマンのファンだったと思います。

 

デビルマンに似た展開もありましたので

かなり影響はされていたと思います。

 

女神転生の世界でデビルマンを表現する

こんな試みはデビルマン好きの私には最高でしたので。

どんどん先の展開を見たくなるのでした。

 

 

助けた人間に刺される主人公

こんな、明らかにトラウマ確定のイベントを入れる所が

このラストバイブル3が大人向けのゲームだった証なのかも知れませんね。

 

デビルマンが史上最高の漫画だと思っているあなたにこそ

お勧めしたい作品なのでした。

 

 

[女神転生とは違うシステムにビックリする]

 

このゲームですが、女神転生外伝ですので

基本的なシステムは女神転生シリーズと同じだと思います。

 

しかし、このラストバイブルでしか楽しめないシステムがありまして

初めて遊んだ時は本当に衝撃でした。

 

まずビックリしたのは

仲間がレベルアップする事でした。

 

今までは、仲間のレベルが変わることは無く

そのままの状態で進んで行きました。

 

しかし、今作では

人間キャラクターと同じように

経験値を貯める事でレベルアップさせることができました。

 

5レベルしか上がらないという制約があるのですが

それでも愛着のある悪魔を強化できるのは最高でしたね。

 

次に悪魔も装備が出来るというシステムです。

 

今までは、人間キャラクターだけの特権であった

武器や防具を装備できるシステムが

今作では悪魔も装備できる様になっていました。

 

このシステムの何が凄いって

それだけでも強力な悪魔が

武器や防具を装備する事で、とんでもない能力になります。

 

装備をできないから、パラメータを高めに設定しますね

だったはずなのに

 

パラメータも高いのに、強力な装備もできる

こんなイカレタ存在になります。

 

しかも5レベルまでは上がる。

 

どのくらい凄いのかと言いますと

主人公の攻撃が40で

悪魔の攻撃が120とかです。

 

もはや人間キャラクターがいらない存在になってました。

 

そして、最もビックリしたのが

悪魔が悪魔と話を出来るという事です。

 

今までは悪魔と会話するのは主人公の役割だったと思います。

 

しかし、今作では

仲間にした悪魔に、その役目を与えることができました。

 

しかも悪魔と悪魔の会話の場合は

面倒な選択肢を選ぶことなく、勝手に話をつけてくれます。

 

成功して仲間になるか

ブチ切れられて戦闘に突入するかの2択でした。

 

これが本当に楽でありがたかったです。

 

人間キャラクターならば

かなりの会話を選択して、ようやく仲間に出来るのに

悪魔ならば一発で結果が出ますので、スピーディーに進みましたね。

 

この3つのシステムが

女神転生シリーズとの違いでしょうかね。

 

今までは、人間がメインの世界でしたので

悪魔はおまけ程度だったと思うのですが。

 

このラストバイブルの世界では

普通に街中に悪魔の住人が歩いていたりしますので

こんなシステムになっていたのかもしれません。

 

女神転生でありながら女神転生ではない

そんなシステムなのでした。

 

 

[最強装備の存在に ラスボス手前でようやく気づく]

 

このゲームですが、本当に人間キャラクターが弱いです。

 

戦闘は悪魔に任せて

人間達は回復アイテムの専門家

こんな酷さがありました。

 

弟ならば回復魔法を使用出来ますので

存在価値があったのですが

主人公があまりにも弱くて悲しかったです。

 

人間キャラクターという性質上

外すことも出来ませんので

なかなかの困りものだったわけです。

 

しかし、こんな最弱の主人公が

とあるアイテムをきっかけに、最強のエースキャラクターに進化します。

 

そのアイテムの名は

「ビーストソウル」という剣でして。

 

ずっと気になっていたんです。

 

武器でありながら

回復アイテムと同じようにフィールドでも使用できる

こんな不思議でした。

 

ウィザードリィでもあったのですが

強力な装備の力を開放する事で、パラメータをあげる事ができました。

 

ですので、ビーストソウルも勝手にそう思っていた訳です。

「これって、力の種みたいなアイテムなのかな?」と。

 

しかし、これが間違いでした。

 

このビーストソウルという武器は

自分の悪魔を剣に憑依させる事ができまして。

 

その悪魔の攻撃力を、そのまま武器の攻撃力にする

かなりぶっ壊れた性能の武器だったんですね。

 

その時点で、最高の武器の攻撃力が50だったとします。

 

そんな時に、ビーストソウルの攻撃力がいくらなのかと言いますと

200くらいです。

 

まさかの4倍の攻撃力です。

 

今までは70ダメージ

次からは180ダメージ

こんなイカレタ性能でした。

 

悪魔の攻撃力が150だったとします

ここで憑依させると150の剣になるのですが

悪魔も装備が出来るシステムですので

 

悪魔に50の武器を装備させまして

悪魔の攻撃力を200まで引き上げる事で

攻撃力200という最強の剣が誕生するんですね。

 

この最強の剣を装備する事で

今まではお荷物だった主人公がエースになれるのでした。

 

私はラスボスの前でこの事に気づいたので

あまり恩恵は得られなかったのですが。

 

このビーストソウルという武器は中盤で入手できますので

入手した時点で分かっていれば、かなりの恩恵を受けられたと思いますね。

 

ちなみに、攻撃力だけを遺伝する訳では無く

その悪魔の得意な魔法も一緒に封じ込めることができます。

 

ですので

強力な全体魔法や全体回復魔法を封じ込める事で

ゲームバランスを壊すほどの恩恵を受けられることもできます。

 

このゲームでは、同じアイテムを全員で使うことも出来ますので

6人全員がMPなしで最高クラスの全体魔法を連発する

天国を体験することも出来ました。

 

今までは4回くらいしか使用できなかった最強魔法を

6人全員で無限に使用できる。

 

そんなゲーム史上屈指の最強装備なのでした。

 

もっと早く知りたかったな。

 

 

[ラスボスが強すぎて泣く  そして7時間レベルをあげてようやく倒す]

 

女神転生シリーズを通じてもっとも言われている事

「ラスボスの強さが異常」です。

 

そんな伝統を守っていましたね。

 

正直言いまして、ここに来るまでの難易度で言いますと

それほど難しいゲームという感じではありませんでした。

 

最強の装備を知らなくても、それほど苦戦する事は有りませんでした。

 

ストラジャという攻撃力を大幅に上げる魔法もありますし

 

仲間になる悪魔の強さが異常でしたので

ただストラジャをかけて、殴っているだけで戦闘が終わっていました。

 

そんなヌルゲーという印象が

ラスボスと出会った瞬間にガラガラと崩れ去りました。

 

このラスボスの何が異常なのか

6連続くらいで殴ってきます。

 

魔法や特技を使用する時は1回しか攻撃しないのに

ノーマル攻撃の時は5、6回連続で殴られます。

 

しかも、200ダメージとかの結構な威力です。

(仲間のHPが600とかですので、3回食らえば死にます)

 

今までは、せいぜい3回攻撃くらいだったのに

まさかのその倍ですからね。

 

きづいたら数ターンで全滅していました。

 

今まで1度だけ全滅した事があるのですが

それ以来の初めての全滅でした。

 

ここに到着したのが39レベルくらいだったので

まだ早すぎたのかも知れません。

(出てくる悪魔のレベルが43くらいでしたので)

 

そうなったらレベルを上げるしかありません。

(そして、この時にビーストソウルの存在に気づきました)

 

このゲームのレベル上げは物凄く簡単です。

 

悪魔と戦います

のこり1匹になったら、仲間の悪魔を一旦戻します

そして人間キャラクターだけで倒します

経験値をがっぽり稼ぎます

こんな繰り返しでした。

 

経験値を分配するシステムでしたので

仲間が少ない程稼げるわけです。

 

最悪人間キャラクターを気絶状態にして

主人公1で戦うのもありでした。

(6人で3000ならば、1で18000ですから)

 

そんなこんなで3時間ほどレベル上げしたでしょうか

44レベルまであげまして

万全の状態でボスに挑みました。

 

そして8ターンほどで全滅しました。

 

5レベルあげて、4ターンしか延命できない

中々の地獄でした。

 

本当に頑張ったんですけどね。

テトラカーンという物理攻撃を跳ね返す魔法を全員にかけて

相手の6回攻撃をそのまま相手に返すという方法も試したのに

倒すことは出来ませんでした。

 

さあどうしようかとなった時に

あるイベントをほっぽりだしていたことを思い出しました。

 

それは百魔組手というイベントでして

10体連続で悪魔と戦い

無事勝つことができれば、レベルが1上がる太っ腹なイベントでした。

 

このイベントを無視していまして

今こそが最大の攻略時期だと思った訳です。

 

44レベルにもなると

そう簡単にはレベルが上がらなくなります。

 

しかし、百魔組手では

今の状況に関係なくレベルが上がる訳です。

 

そのイベントの時に30体ほど倒したので

最低でもあと7レベルは上げられる訳です。

 

本来ならば

ゲームのイベントを進める

百魔組手を行う

倒せない敵が出てくる

ゲームのイベントを進める

百魔組手を行う

倒せない敵が出てくる…。

こんな繰り返しでちょっとずつ進めるのだと思いますが。

 

正直、レベルが全く上がらなくなる

ラスボス手前で、一気にクリアするのが最高だと思いますね。

 

3時間で5レベル上がる状況で

1時間程度で10レベルアップさせることができますから。

 

ただ、そう簡単にクリアできるのかと言いますと

そんな事は決してなく。

 

主人公一人という状況ですので

麻痺になったら全滅

即死魔法を食らったら全滅など

攻撃だけでは乗り切れない要素もありましたので

かなり大変でしたが、それでもレベル上げをするよりは楽でしたね。

 

 

そんなこんなで、50レベルまで上げました。

 

50レベルまで上げると54レベルまでの悪魔を作れますので

その状況で考えうる最強パーティーで挑んでみました。

 

 

そして、ようやく倒すことができました。

 

基本的な戦い方は

物理を反射させるテトラカーンを全員にかける

回復魔法を全員に覚えさせて、とにかく回復する

後はラスボスの自滅を待ちつづける

こんな卑怯な戦法でした。

 

それでも白熱の戦いでしたね。

なにせテトラカーンを唱える前に殴られたら終わりですから。

 

本当に痺れました。

 

凄い人ならば35レベルくらいで倒すそうなので

いかにレベルを上げまくったのかという話ですが。

 

それでも苦戦だったので

やっぱり女神転生のラスボスは異常なのでした。

 

 

ラスボスを倒すためには

1テトラカーンを全員に覚えさせる

2百魔組手をギリギリまで温存しておく

3とにかく相手の自滅を願う

4そして絶対に諦めない

 

難しいから真剣に遊ぶ

難しいから思い出に残る

だからこそ女神転生はやめられないんだろうな。

 

 

 

ラストバイブル3のまとめ

 

こちらから購入できます

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

正直、プレイするまで舐めてました。

「子供向けの女神転生なんでしょ」と。

 

しかし、女神転生にも負けない

ジェットコースターのような怒涛の展開に

ラストバイブル3恐るべしと思うのでした。

 

なにがそんなに面白いのか?

 

エンカウント率は地獄です

(敵を消す魔法を使用すれば問題はありませんが)

 

ゲームのバランスは悪いです

(人間が弱すぎます)

 

だけどそれを上回る

ストーリーの素晴らしさ

音楽の素晴らしさがありました。

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

ストーリーが良いゲームというのは数多く存在しますが

こんなにも心を揺さぶられる作品も珍しいと思います。

 

私の中で

ストーリーが最高のゲームだと思っているのは

マグナブラバンという作品なのですが。

 

そんなマグナブラバンにも負けない

圧倒的な素晴らしさを感じることができた

ラストバイブル3という作品なのでした。

 

デビルマンが伝えたかったことを ラストバイブル3で教えられる

それこそが今急いで買う理由です!!

 

 

そんな今回の 次の展開を知りたくて 寝る間も惜しんで遊びまくる

ラストバイブル3の感想でした。