市議会議長も辞職願 富山市議会の政務活動費不正

市議会議長も辞職願 富山市議会の政務活動費不正
政務活動費の不正が相次いで明らかになっている富山市議会で、自民党会派に所属する市議会議長が、プロジェクターなどの購入代金を架空に請求するなどして、政務活動費30万円余りを不正に受け取っていたことを認め20日、議員の辞職願を提出しました。
富山市議会の市田龍一議長は20日午前、富山市役所の議会棟で、金厚有豊副議長に辞職願を提出しました。
市田議長によりますと、去年2月、実際には購入していないプロジェクターとスクリーンの代金を請求したほか、去年5月には購入したパソコン1台分の代金を2台分に水増しして請求し、政務活動費合わせて30万円余りを不正に受け取っていたということです。
市田議長は記者団に対し、「パソコンもプロジェクターもあとから購入するつもりだったが忘れていた。着服だと言われてもしかたない」と述べたうえで、今月上旬、領収書を出した店に対して「これから購入するので、この件は腹に収めてほしい」と口止めしていたことを明らかにしました。

市田議長は「問題の真相究明と再発防止をまとめる議長という立場で不祥事を起こし、深くおわびしたい」と陳謝しました。市田議長は自民党会派に所属しことし3月、議長に就任していました。一連の問題で辞職する議員は9人目です。