勃起力の低下は、35歳を過ぎたあたりから顕著にあらわれます。ペニスは健康な状態でなければ勃起できないので、生活習慣を改善して健康な体を作ることが第一に大切なことですが、これに加えて、骨盤底筋群(PC筋)を鍛えることで長時間ペニスの勃起状態を保つことができます。
セックス中の中折れ改善トレーニングの方法について
挿入している時に中折れ(射精する前に萎えること)してしまうのは、ペニスに集中していた血液が体の他の部分に流れることで起こります。
セックス中の中折れは、精神的なダメージにもなるので、EDになるリスクも高めます。
おもな原因としては、精神的な不安や緊張によって交感神経が刺激されて脳や心臓に血液が集中してしまうことと、骨盤底筋(PC筋)の筋力が低下したことで、ペニスの血液を維持できなくなっていることがあります。
中折れを防ぐためには、PC筋を直接トレーニングして血液の維持を容易にする方法と、スクワットによって大殿筋、大腿四頭筋、大腿二頭筋などを鍛えて、セックスを長時間できるだけの体力をつける方法があります。
またスクワットをすると筋肉量が増加するので、成長ホルモンと男性ホルモン(テストステロン)を増加させることができ、性欲が高まり、より積極的にセックスができるようになります。
PC筋を鍛えるための具体的なトレーニング方法
PC筋は、男性の睾丸の上あたりにある筋肉で、肛門に力を入れることで動作する筋肉の1つです。
この筋肉はペニスの根本を締め付け、勃起した時にペニスに流れ込んだ血液を逃がさないようにする働きがあります。
トレーニング方法は簡単ですが、アイソメトリック(静的トレーニング)なので、毎日行わないと筋力が低下してしまいます。
具体的には肛門を10秒間ぐっと締め付けるという簡単なトレーニングですが、これを5回から10回繰り返すことで、スロートレーニング理論を実践することになり、より強いPC筋を作り出すことができます。
また勃起して血液がペニスに流れ込んでいる状態をイメージすることで、イメージトレーニング理論によるさらなる筋力の向上を期待できます。
うまくイメージできない場合は、おしりに力を入れて腰を上の方にグイッと持ち上げるようにします。
さらなる勃起力をめざすためにできることは何か
しかしPC筋や下半身の筋肉をトレーニングで鍛えるだけで、勃起力が高まると思ったら大間違いです。
大切なのは質の良い食事と睡眠、そして体力なので、食事と睡眠をおそろかにして勃起力を高めることはできません。
セックスは中程度のウォーキングと同様のカロリーを消費します。
このときに消費されるのは糖質とタンパク質、脂質ですが、とくに糖質が不足すると血糖値が低下してセックスの途中に気力が萎えてしまって中折れします。
ダイエット中に性欲が低下するのはこの血糖値が低いことが原因です。
セックスをする前には白米やパスタのような炭水化物を摂取しましょう。
勃起力を高めるためのトレーニングまとめ
勃起力を高めるためには肛門に力を入れるときに動くPC筋のトレーニングが不可欠です。
この筋肉を鍛えることでペニスに流れ込んだ血液を長時間保持することができるので、中折れしなくなります。
またスクワットによって大腿四頭筋などを鍛えることでセックスをするための体力を養うことができるので、勃起力強化トレーニングに必ず含めておきます。
満足度の高いセックスをするためには、健康な体づくりが大切で、糖尿病や動脈硬化にならないように日頃から食事に気をつける必要があります。
またセックス中に糖分が不足すると血糖値が低下して、性欲も同時に低下するので中折の原因になります。勃起力強化トレーニングだけでなく、栄養価の高い食事、適度な睡眠も大切にしなければなりません。