ペニスに菌が繁殖して異常を起こす亀頭包皮炎ですが、実はこれ「石けんで洗ってはダメ」ということを知っていましたか?そして、刺激が少ないからと言って薬用石けんなんて用いてしまうと、もっとひどい健康被害があなたを襲うかも……。今日はこの場で全部教えます! 亀頭包皮炎に石けんが危ない理由!
亀頭包皮炎の原因について
亀頭包皮炎というのはペニスについた細かい傷に菌が繁殖して悪さをする病気です。
そしてその傷の中にはカビが入る場合もあります。カビというのは根を張りますよね?
対して薬用石鹸けんを含めた石鹸というのは皮膚の表面を洗い流すものです。根を張ったカビに対して表面だけを洗い流しても意味がありません。
それどころか亀頭包皮炎の原因となる菌と戦ってくれる常在菌を殺してしまうので、治るどころか悪化の恐れすらあるのです。
知ってました? 薬用石鹸と石けんの違い
皆さんは薬用石鹸という言葉を何気なく使っているかもしれませんが、実は石鹸と薬用石鹸はまったくの別物である場合があります。
ここには薬用石鹸というのは、単純に「洗浄剤の一種」であるので「石けん」と呼んでいるだけであり、成分は全く違う旨が書かれています。
そしてこれらの薬用石けんにはトリクロサンという物質が含まれているのですが、最近これが危ないのでは? という研究結果が報告されてきているのです。
本当は危ない薬用石けん?
亀頭包皮炎対策に限らず、薬用石けんを使用すると、先ほど言った「トリクロサン」という物質を体内に取り込んでしまう恐れがあります。
しかし、このトリクロサンを用いた薬用石けんは感染症の危険増加などを引き起こしてしまうというのです。
しかし、それでなくとも皆さんは例えば手洗いや体を洗うのにどの程度の時間をかけているでしょうか?
もし数十秒であるのならば、薬用石けんを使っても何の効果もありません。薬用石けんは医師の手術前の手洗いのように数分間かけて行われないとその殺菌効果を発揮できないのです。
つまり、亀頭包皮炎に限らず薬用石鹸の使用は控えたほうが良いということになりますね。
亀頭包皮炎用の薬用石けん?
実は亀頭包皮炎用の薬用石けんというものがあります。
こちらはカビをきちんと洗い流すことを目的としているようなのですが、鵜呑みにするのは危険でしょう。
そもそも薬用石鹸が危ないと一般にも広まり始めたのは2016年に入ってからです。
ということは、それ以前の商品は「薬用石鹸=いいもの」と思われて作られた可能性があるので、そのリスクについてはあまり考えられていない。
あるいは明記されていないおそれがあります。
いずれにせよ、やはり医師に相談することが望ましいと言えるでしょう。
亀頭包皮炎に石けんは危ないです!
以上、亀頭包皮炎に対する石けんや薬用石けんの危険性について述べていきました。
やはり、亀頭包皮炎に石けんを使うのは基本的にはおすすめできません。
そうするくらいなら、いっそ刺激を与えないように清潔にし、シャワーで軽く流すにとどめ、常在菌の働きに期待するほうが良いでしょう。もしも少しでもひどくなるようであれば泌尿器科を訪ねてください。
亀頭包皮炎は決して恥ずかしい病気でも珍しい病気でもありません。ある種ありふれたものですから、気にせず相談に行きましょう。