2016年9月20日12時12分
強い台風16号は20日午前0時すぎに鹿児島県の大隅半島に上陸し、九州南部を通過した。午前11時現在、高知県の室戸岬付近を時速35キロで北東に進んでいる。気象庁によると、20日夜にも関東に最接近する恐れがある。気象庁は、土砂災害や川の氾濫(はんらん)などに厳重に警戒し、高波と高潮に警戒するよう呼びかけている。
上陸は今年6個目で、1年を通じた上陸数は1990年と93年に並ぶ2位。1位は2004年の10個。
20日午前11時現在の中心気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。20日午後9時の予報では静岡県の御前崎の南東約30キロに達し、21日には温帯低気圧に変わる見込みだ。
九州南部では記録的な大雨となり、宮崎県日向市では20日朝までの24時間雨量が578ミリと観測史上1位の値を更新した。
20日夜から21日明け方にかけて関東甲信に接近する見込みで、21日未明にかけて局地的に雷を伴って1時間に40ミリの激しい雨が降る恐れがある。
21日昼までの24時間雨量は多いところで近畿、東海で250ミリ、四国、伊豆諸島で200ミリ、北陸で180ミリ、関東甲信で150ミリ、中国で100ミリと予想されている。
日本航空は午前10時時点で九州・四国の発着便を中心に38便、全日空は午前9時現在で44便の欠航を決め、計約6270人に影響した。欠航はさらに増える可能性がある。
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朝日新聞社会部
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