NY爆発事件受けテロ対策が米大統領選の争点に

NY爆発事件受けテロ対策が米大統領選の争点に
アメリカ・ニューヨークで起きた爆発事件などを受けて、大統領選挙では、民主党のクリントン候補が国務長官を務めた経験を生かしテロに対処する考えをアピールする一方、共和党のトランプ候補は移民に対して厳格な入国審査を行うべきだと主張するなど、テロ対策が争点の1つに浮上しています。
ニューヨークの爆発事件や中西部ミネソタ州で買い物客らが刺された事件を受けて、民主党のクリントン候補は19日に記者会見し、「私はテロリストを排除するための困難な決断に関わってきた唯一の候補者だ。脅威に立ち向かうための包括的な計画を持っている」と述べ、国務長官を務めた経験を生かしテロに対処する考えをアピールしました。
一方で、「共和党のトランプ候補からは具体的な対策を聞いたことがない。トランプ氏には計画がないということだ」と批判しました。これに対し、トランプ氏は声明を発表し、「オバマ大統領やクリントン氏の政策が世界中でテロリストを助長させた。われわれは甘いテロ対策を認めない」と反論しました。そのうえで、「私が大統領になれば、テロリストをとめられるだろう。テロリストが暮らすような場所から来る移民に対しては厳格な入国審査を行うべきだ」と主張するなど、11月の大統領選挙に向けてテロ対策が争点の1つに浮上していて、来週26日に行われる討論会で論戦が交わされる見通しです。