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ソニー、4,240万画素で12コマ/秒連写のα99 IIを海外発表

Aマウントのフラッグシップ 同社の「α」10周年記念モデル

ソニーは9月19日、ドイツ・ケルンで9月20日に開幕するフォトキナ2016の前日にプレスカンファレンスを開催し、αシリーズのフラッグシップモデルとなるAマウント機「α99 II」を発表した。

海外では3,199米ドル(ボディのみ)で11月に発売する。国内での発売は未定。ソニーのレンズ交換式カメラ事業10周年を記念したモデル。ソニーがレンズ交換式デジタルカメラの第1弾α100を発売したのは2006年。

ソニーヨーロッパ バイスプレジデントの青木陽介氏は、「ターゲットはプロとハイアマチュア。スポーツ、モータースポーツ、自然写真」と話した。

α99 IIの大きな特徴は画素数と連写速度。35mmフルサイズの4,240万画素という高画素センサーを搭載しながら、AF/AE追従の12コマ/秒連写を実現した。

イメージセンサーは新設計で、裏面照射型を採用した。

AFシステムも新設計。トランスルーセントミラーを用いた位相差AFセンサーを79点搭載するが、全てをクロスセンサーとして精度を高めた。

一方、像面位相差AFセンサーは399点あり、79点の位相差センサーと合わせてハイブリッド位相差AFセンサーを成す。低輝度にも強く-4EVでの合焦が可能という。

センサーシフト式の5軸手ブレ補正も搭載し、静止画と動画で有効となっている。全てのAマウントレンズにおいて、4.5段分の補正効果をもたらすとした。

シャッターユニットも新開発。耐久レリーズ回数は30万回。

画像処理エンジンはBIONZ Xで、そこに繋がるフロントエンドLSIも新規開発し、高画素での高速連写に寄与した。

4K動画撮影機能も搭載する。

EVFはXGAの有機ELタイプで、従来機種よりも視野角を広くして見やすくした。液晶モニターは3軸可動式。

デザインではグリップの形状を見直して握りやすくした。またボディの小型化を図りAPS-Cセンサーのα77 IIと同レベルにまとめたという。外装はマグネシウム合金製で、防塵防滴に配慮した設計となっている。

ソニーでは、Aマウント機のフラッグシップ機がα99 II、Eマウント機のフラッグシップ機をα7R IIとするダブルフラッグシップ体勢をとる。

なお、詳細な外観などは後日のブースレポートでお伝えする。