全4棟を建て替え…管理組合決定 横浜
横浜市都筑区のマンションが傾いた問題で、このマンションの管理組合は19日、区分所有者の集会を開き、4棟(計705戸)すべての建て替えを正式に決定した。反対は2戸だけで、区分所有法に基づく「全体の5分の4の支持」との要件を満たした。着工は2017年4月、完成は20年11月になる見通し。
管理組合や市によると、既に79戸が居室を売却。他の住民は完成まで仮住まいで暮らすことになる。300億円超が見込まれる建て替え費用は、販売主の三井不動産レジデンシャルが一時負担し、施工主の三井住友建設とくい打ちを担当した旭化成建材に支払いを求める方針。管理組合のメンバーは「人生設計が狂った住民もいる。業者に痛みを知ってほしい」と話した。【水戸健一】