地震発生から1週間 復旧作業は長期化の見通し=韓国

【慶州聯合ニュース】韓国慶尚北道・慶州で12日に発生した地震の復旧作業が遅れる見通しとなった。地震発生から1週間たった19日現在も正確な被害状況を集計できずにいることに加え、台風に伴う風雨が復旧作業を遅らせた。

 慶尚北道と慶州市によると、今回の地震により道内で48人が負傷。建物の破損などの被害は4438件で、4086件は慶州市内での被災となった。

 韓屋(韓国伝統家屋)の瓦の落下が2031件、塀の破損が700件以上あったが、暫定集計のため、正確な数値は分かっていない。正確な数値は22日以降に明らかになるものとみられる。

 歴史的な遺物が多く残る慶州市では13日から被害状況の調査を続けており、慶州文化財研究所などは16日から専門家を派遣し、文化財保護の応急措置を行っている。

 公務員や民間の専門家など70人で構成された危険度評価団は2次被害を防ぐため、慶州一帯の住宅や施設の点検を行っている。 

 同市の関係者は正確な被害を調査した後、完全に復旧させるには相当な時間がかかると予想すると話した。

 慶州市から近い月城原発の1~4号機は地震が発生した12日午後11時56分から順に手動で停止され、安全点検が行われている。

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