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【飛田新地の内幕】
密やかに続く“遊郭”に中国の影…元料亭経営者がその内実を赤裸々に明かした!
そのほか、インタビューの中で、元「親方」は、親の意向で働かされ、収入のほぼすべてを親に渡す女性の一例や、ホスト、恋人に貢ぐ恋愛依存症的なケースは少なからずあると話した。また、精神的に不安定な女性もいて、リストカットなども比較的頻繁に起きているという。
飛田新地には、大正期に設置された遊郭で、昭和32年に売春が違法になってからも「料亭」として残り、当時の雰囲気を色濃く残す。飛田が残った理由として、杉坂さんは「未成年は働かせない。暴力団とは関係しないなど、秩序を保ってきたから」とする。
一方で、気になる外国人観光客に対する記述だ。
要約すると、〈中国で売られている日本の観光ガイドブックに、飛田が紹介されてるらしく、中国人観光客を専門に扱っているという旅行代理店から「そちらの店と契約を結んで、うまくやっていきたいんだけど」と打診があった。「お客には30分4万円というから2万円をバックしてくれ」という。その時は即断ったが、これだけ日本人のお客さんが減ってきたとなると、飛田は中国だけでなく外国人観光客を受け入れていかない状況になっているといえる〉
これは杉坂さん個人の考えであって、飛田全体の考えではない。しかし、人口減少と不況下の中でこう考える風俗店経営者がいても不思議ではないのだろう。
外国人観光客の誘致は、日本経済の活性化のための国策だ。アジア各国に対するビザ免除や要件緩和により、2015年の訪日外国人数は、前年比47・1%増の1974万人と過去最高を更新した。