韓進海運破綻:日本でも荷降ろし再開

米・スペインに続き3か国目

 韓国の海運最大手、韓進海運の経営破綻(はたん)によって世界各地の物流混乱が続く中、同社船舶の荷降ろし作業が米国・スペインに続き日本でも再開された。

 韓進海運によると、18日午前から東京港で「韓進ジェネバ」号が一部の貨物を降ろした後、目的地である釜山港に向けて出発したという。日本では今月5日「船舶差し押さえ禁止命令(ステイオーダー)」が承認され、この日荷役企業と荷役費用などをめぐる交渉が妥結したことから、荷役作業が再開された。韓進海運の関係者は「先月31日の法定管理(会社更生法に相当)申請以降、外国の港で荷役作業が行われたのは日本が3番目」としながらも「今後どこの港で荷役作業ができるかは不透明だ」と話した。

 韓国政府は「安全な港」に指定した米国・日本・ドイツなどの8か所の港へ韓進海運の船舶を誘導し、荷役作業を進める予定だ。韓進海運は現在、用船料などの支払いが滞っており、外国の港に入港すれば海外の船主など債権者に船舶を差し押さえられる可能性がある。しかし「安全な港」では「船舶差し押さえ禁止命令」が適用され、韓進海運の船舶が入港しても差し押さえられる恐れはない。

 18日午後現在、貨物を積んでいる韓進海運の船舶は69隻で、積載されたコンテナの数はおよそ34万個に達する。荷降ろしの後に船積みができない船舶を含め、正常な運航ができていない船舶は同社の船舶141隻のうち110隻に達する。

李性勲(イ・ソンフン)記者
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