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ただでは終わらない男、タダ

バンド/旅/釣り/バイク/ヒッチハイク/横浜国立大学/日本一周/北海道一周/愛と平和の旅

就活ほったらかして北海道一周ヒッチハイク旅をして学んだ4つのこと

こんばんは。タダです。

タダは先日まで約3週間かけて北海道一周ヒッチハイク旅をしていました。そんなタダには1つ問題がありました。大学4年にも関わらず、就職先が決まっていない!笑

 タダは就活関係でめっちゃいろいろあったんです。

去年から言うなれば、「卒業してからもバンドをする」と親に宣言した結果、「おっけ。わかったけど、バンド活動するなら留年していいからそこで思いっきりしなさい。」と諭され、留年しバンド活動するも結果は出ず。思うところもあって今年の3月に長かった髪の毛を切り、就活をしました。そして1社から内定をいただくも、ヒッチハイクで出会った社長のビジネスに感銘を受け、そちらを手伝うことに決めました。そして、就活で得た内定を辞退。しかし、諸事情によりその社長の会社に入れなくなり、再び就活再開しなければならない状況に!

 

しかし、すぐに就活を再開する事よりも、それ以前からずっと企画していた旅を優先しました。これでだいぶ就活不利なんかもな。でもめっちゃおもしろくなる予感しかしない。自らまいた種やけど、逆境になればなるほどおもしろく感じるのは、これまたヒッチハイクしまくったが故の産物なんかなと思う。

 

こういう意味で、タダがヒッチハイク旅する上で得たものっていうのは非常に大きくて、これからの人生の1つの礎になっていくんやと思うんです。そして、今回の「本当はすぐにでも就活せなあかん!」っていう特別な状況で行ったヒッチハイク旅行では、たぶん今まで以上にアンテナが立っていたのか、本当に得るものが大きかったんです。その一部を共有できたらと思ってこの記事を書きます。

 

人生のあいうえお

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(富良野の路上で)

みなさんは『人生のあいうえお』ってご存知ですか?

 

そう、「料理のさしすせそ」みたいなやつです。

頭文字が「さ行」からはじまる料理にとってかかせないものみたいな。

これの『人生において大切な、あ行ではじまる単語』バージョン。

 

これは美幌っていうところから介護施設で働いてる方をヒッチハイクして乗せていただいてるときに聞いた言葉だったんです。でも、そのときにはガツンと響くものではなかったのですが、あとあとで効いてきた。その方は施設利用者のおばあちゃんに教えていただいたらしい。

 

このあとに正解を書きますが、1回考えてみてください。絶対あたらへんけどね。笑

 

 

 

 

いきますよ?正解は 

 

あ 愛

う 運

え 縁

お 恩

※『あ』と『い』で愛

 

らしいです!

 

 

タダはこれを初めて聞いたときにありきたりだなと思いましたが、よくよく考えてみれば確かにそうだな、と思うところもありずっと心に残っていました。 

この『人生のあいうえお』はまず『円』とか言わないところがいいと思ったんです。円なんてこの記事にも書きましたが、タダの紙切れで将来にわたって絶対的に価値があり続けるものではありません。

人が生きていく上で大切なのはお金よりも『人とのつながり』です。実際に現在ホームレスのタダは今ほぼお金がありませんが、友人達の家に寝泊まりする事で生かせていただいています。そして、この『人生のあいうえお』のなかには『人とのつながり』を示す言葉が3つも入っています。そこにタダはよさを感じました。

 

タダはヒッチハイクをしていて、えげつなく『運』もあるし、えげつない「縁』も持ってると思います。しかし、『恩』。この要素がそれと同等、またはそれ以上に大事な事に気づきました。そして『このヒッチハイクで乗せてもらった借りは社会に出て、社会に返す事で恩返しをしよう』という考えに至りました。もちろん普通の恩返しじゃすまさへんけど。

 

この言葉に出会ったおかげで、心から本気で『社会のために働く』『社会貢献する』という言葉が言える様になりました。

 

就活でみんながよくいう偽りのワードじゃなくてね。

 

みなさんもこの『人生のあいうえお』を元に自分の人生を見つめ直してみてはいかがでしょうか?

 

  

お金だけが対価ではない

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タダはこの旅に出るときに身近なある人にこんなことを言われました。

「旅は自分で働いて稼いだ金で行け。ヒッチハイクなんかして人の善意にばっかり頼るな。」

 

タダはこれに対してこのときは何も言えませんでした。そして、本州と北海道でのはじめのあたりではずっとこの「善意に頼りまくってる」認識から来る罪悪感が心を蝕み、性格も暗くなってしまっていました。

 

でも、旅を長い事して、いろんな人と話してみて、本を読んで自分の中で咀嚼して分かったんです。

 

『お金』ってのは『国に対する信用』で『価値を保障された紙切れ』です。

つまり、お金を使ったやりとりというのは『モノ、商品を得るという購買活動において、国が同等の価値を保障する紙切れと交換する』というわけ。

お金が存在しない時代にはそれが物々交換でした。狩猟で得た肉と漁で得た魚。双方が欲しいもの同士を交換することで「相手のニーズと自分のニーズ」を一気に満たす事が出来ました。現在はその関係に『お金』が入る事で「相手のニーズを満たして得たもの(お金)をさらに違うモノ(自分のニーズ)と交換する」という複雑な関係性になっています。

 

こういう複雑な関係性になってるから現代の人たちはとらわれがちなんだと思うんですが、「相手のニーズと自分のニーズ」を満たす事ができさえすればお金なんていらないのです。

 

ヒッチハイクで乗せてもらっている側であるタダが「運転手のニーズを満たしてる」なんていうのは傲慢な考えかもしれませんが、実際に運転手さんに「話おもしろかったよ。乗せてよかった。」とか「なんか俺もチャレンジしなきゃって気になったよ!ありがとう!」とか言っていただいたことがありました。車内にいた子供と楽しく遊んだあとに「あんなにはしゃいでるのは久しぶりだった!ありがとう!」と言われた事や「人に親切にする事で自分はいい気持ちになれるんだ、だから乗せたんだ」なんて言ってくれた方もいました。

そのときに「あ、俺運転手さんのニーズ満たしつつ、自分のニーズも満たせてる!」と思う事が出来ました。

 

 

人がいろんな活動を通じて求める最終目的物は『お金』ではありません。『お金と交換できるモノ』です。だから、それを与える事が出来れば、対価なんていらないし、自分のニーズも満たしてもらえるのです。

 

だから、出発前にこれをタダに言った人に言いたい。

俺は与えられるだけじゃなく、与えながら旅したぞ。

 

 

図らずも1つ目と2つ目の内容が少しかぶってしまった笑

 

 

体験は自分の行動でしか得られない

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タダがあんまり好かない名言があります。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。-ビスマルク-

この名言は曲解されがちだと思うのですが、賢者も経験に学ぶ事は多いにあると思います。なので、「賢者の方が歴史から学んで失敗を最小化してる」というのが、正しいのではないかなと。

 

例えば、誰かに「帯広はいいとこだよ!」なんて言われたとします。確かに帯広はいいところかもしれませんし、それに関する歴史が乗った本があるかもしれません。が、そんな本を読む時間があれば、一度そこに出向いて自分の身体で感じるリアルをつかむ方がいいと思いませんか?本になんか載ってないような、ネットになんか調べても出てこないような出会いがそこにはあります。地元の人しか知らない名店、ペイフォワードを導入したお店の店主さんとの交流。これらは本を読んでるだけでは確実に得られない。体験が大事なんです。というか、現代のように情報過多の時代にあって、リアルな体験を持っている事は、ほかと大きく差をつける一要因になりうると思います。

 

その"体験"は読んで字のごとく、身体で経験しなければいけません。

"北海道の空がめちゃめちゃ広くて気持ちがいい感覚"なんてたぶん行った事のある人しかわからないし、"旅先で出会った美女にキスしてもらう喜び"なんてのも、みんなにはわかることなんてないと思います。"北海道には優しい人が多い"なんていうのも肌で感じましたし、"飯がうまい"も自分の舌で感じました。弾き語りだけで稼ぐ旅なんてほとんどの人が経験する事のないすばらしい体験だと思います。

 

アーティストがCDを出す事よりもライブを重要にしてきてる背景には、もちろんCDが売れない現状もありますが、ネット社会においてリアルな体験を求める若者が多いという傾向を表しているのではないでしょうか?

 

帰ってきてからよく言われる言葉があります。

ヒッチハイク楽しそうだよねー」

「北海道楽しそうだよね!」

 

 

そうやで、めっちゃ楽しいで!やってみろ!

体感しないと分からん事あるから!

 

 

悪い事は全部自分のせい、良い事は全部他人のおかげ

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(函館でのすばらしい出会い)

人は往々にしていい事があったり、何か物事を成したとき、「これは全部、俺が自分の力で手にした成功だ。」と考えがちです。タダもそんな感じで、「俺がヒッチハイクで北海道一周したんだ。だから俺が凄い。」なんて思っていました。

 

 

ですが、今回たくさん人のお世話になった事で考え方が変わりました。

「自分で成し遂げた」と思ってしまうような事にもかならず「他人のおかげ」があります。

 

◯いい大学に受かった受験生には、友人や先生や親のおかげがあります。

◯メジャーデビューできたバンドには、ファンのおかげがあります。

◯おいしい料理を作るシェフには、農家のおかげがあります。

◯仕事で昇進した人には、同僚や上司のおかげがあります。

ヒッチハイクで北海道一周できたタダには、乗せてくれた人のおかげがあります。

 

どんなことにも「おかげさん」が存在するのです。

 

 

 

逆に、「他人や環境のせいにしたいようなこと」にも、かならず「自分のせい」があります。

 

◯電車が遅延して大事な試験に間に合わなかった

→遅延する事も考えて早めに出発しなかったのが原因かも。

◯親が厳しくて、レールに沿ったような人生しか歩めなかった。

→親の言う事に従ったのは自分。逆らって抜け出して成功した人もいる。

ヒッチハイクで14時間も車に乗れなかった

→乗せてもらうような工夫がもっとできたのでは?

◯いいメンバーと巡り会えずにバンドが成功しなかった

→1人で活動して成功している人もいる。自分が行動しなかっただけ。

◯仕事で頑張ったのに昇進できなかった

→昇進できた人にはあるなにかが自分にはなかったのかも

 

どんな事に対してもこのように「自分のせいだ」という部分を考える事で、成長し続ける事が出来ます。

 

他人や環境のせいにしてしまうのはとても簡単で、人は誰でもそうしてしまいがちですが、その本質は自分の悪いところから目を背けているだけだったりします。完璧な人間なんて存在しません。人は常に自分を磨いていく必要があります。そのためにも、自分のダメな部分から目を背けずに受け入れ、立ち向かうために、「悪い事は全部自分のせい」と考えて改善すべく成長し続ける事が必要なのです。

 

身体の成長には年齢的限界がありますが、考え方や心の成長の限界は死によってのみ訪れるものです。

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Intellectual growth should commence at birth and cease only at death

(知的成長は生まれたときから始まり、死によってのみ終わる)

アルバート・アインシュタイン

 

タダがお世話になろうと決めた会社に行けなくなったのは完璧に自分のせいです。バンドでうまくいかなかったのも自分のせい。日本一周の期間が短くなってしまうのも自分のせい。だから、もっともっと責任を持って行動していかないといけない。でも、その環境下でこういう考えを持てたのは、いろんな人のおかげ。北海道一周できて、しかもずっとその過程が楽しかったのも、出会ってくれて支えてくれたみんなのおかげ。弾き語りでたくさん稼げたのもタダの歌がうまいからではなく、通りがかった人たちの優しさのおかげ。

 

こういう考え方を持つ事で、人生が豊かになる気がしませんか?

 

 

 

 

まぁ、誰がなんと言おうとタダの就活より北海道一周を選んだその決断は間違ってなかったね。これからの遅めの就活でどんなおもしろい会社の内定を得られるかが、その決断の正しさを証明すると思う。

 

旅に出る前は「なんとなく俺の人生は成功するだろうな」と思っていました。でも今は「俺の人生が成功するのなんかわかっとるわ」くらいの感覚でいます。人生の大枠も決まってきたし。絶対に社会に恩返しする。笑顔で暮らせる人をたくさんつくる!絶対!

 

これから、就活で忙しかったりしますが、たまに記事は書きますし、旅も11月くらいには再開する予定なので、よかったら温かい目で見守っていただければと思います。

 

 

以上、「就活ほったらかして北海道一周ヒッチハイク旅をして学んだ4つのこと」でした!