【シリコンバレー＝兼松雄一郎】米ＩＴ（情報技術）大手オラクルは18日、米クラウド最大手のアマゾン・ドット・コムに対抗するクラウド向けインフラ提供サービスを始めると発表した。創業者のラリー・エリソンＣＴＯ（最高技術責任者）は「アマゾンよりデータ処理性能は倍以上で価格は２割安い。アマゾンの優位性は過去のものだ」と語り、自信を見せた。米グーグル、米マイクロソフトなども絡むクラウドでの価格競争はさらに激しさを増しそうだ。
オラクルはさらに米フェイスブック、米アップル、マイクロソフトなども開発する対話アプリ用の自動応答機能「チャットボット」も開発したと発表した。
人工知能（ＡＩ）開発の基盤技術である「機械学習」を使った分析もクラウドを通じ提供する。顧客の購買行動の予測、資金の動きの最適化、サイバー攻撃の検知、設備の故障予防などに応用するという。