トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 首都スポ > 記事

ここから本文

【首都スポ】

関東大学サッカー 日体大・高野、J級強烈弾 インカレ出場へ貴重な勝ち点1

2016年9月19日 紙面から

日体大−早大 後半40分、日体大の高野は、同点ゴールを決めガッツポーズ!=日立市民運動公園陸上競技場で(福永忠敬撮影)

写真

◇1部第14節 日体大1−1早大

 関東大学サッカーリーグ(東京中日スポーツ後援)は18日、各地で第14節最終日の1部2試合、2部6試合を行い、1部では、日体大が、来季の横浜M入りが内定しているDF高野遼(4年・横浜Mユース)の同点ゴールで早大と1−1で引き分け、目標の全日本大学選手権(インカレ、12月)出場に向けて貴重な勝ち点1を挙げた。首位を快走する明大は4−0で駒大に圧勝し、勝ち点を33に伸ばした。第15節は24、25日に行われる。

 日体大DF高野が放った強烈な一撃が早大ゴールにアッという間に突き刺さった。0−1とリードされ、タイムアップのときが近づいていた後半40分、背番号「2」が起死回生の同点ゴールをたたき込んだ。MF高井和馬(4年・千葉SCユース)との息の合ったパス交換から相手ペナルティーエリア内に進入。左寄りの位置から得意の左足を振り抜き、逆側の右サイドネットを大きく揺らした。

 「そのあたり(右サイドネット付近)に蹴っとけば、(仮に)入らなくても味方が詰めてくれるだろうと思いました。正直、そこらへんという感じで、とりあえず思い切り蹴った感じです。狙ったというよりは感覚。いいところに行ってくれて良かったですけど、まだ同点になっただけだったので、一瞬だけ喜んで気持ちをすぐに切り替えました」

 高野は試合後、ゴールシーンを淡々と振り返った。来季からJ1横浜Mに正式加入する左サイドバック。同クラブの特別指定選手として、今季すでに公式戦に出場している実力派が、その武器を披露した。「点に絡むことが最後にできました。自分のパワーが存分に出たシュートでした」と胸を張った。

 日体大は4勝2分け5敗の8位で前半戦を折り返したが、後半戦に入って2勝1分けと好調で、4位と同勝ち点の5位へと浮上してきた。「今日のように追いつけるのは実力がついてきたからだと思います」と笑顔を見せた“Jリーガー”。「チームの目標として、リーグ優勝は掲げていません。まずは自分たちが成長してインカレの出場権を獲得することです」と控えめに話す高野と日体大には、リーグ後半戦の台風の目になる雰囲気が漂う。 (関孝伸)

<高野遼(たかの・りょう)> 1994(平成6)年11月13日生まれの21歳。神奈川県出身。172センチ、70キロ。大和市立柳橋小1年のときに柳橋サッカークラブでプレーを始め、小4時から高校卒業時までの9年間をJ1横浜Mの下部組織で過ごした。U−13日本選抜とU−16日本代表に入った経歴を持ち、日体大では関東大学選抜Aのメンバーに選ばれた。来季、“古巣”である横浜Mに正式に加わる。

    ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ