名古屋・栄の名古屋テレビ塔一階に二十三〜二十五日の三日間、岐阜県関市と食品メーカーの井村屋（津市）が協力した期間限定のカフェ「関鍛冶ＣＡＦＥ＆あずきＢＡＲ」がオープンする。　

　両者の縁は昨年二月、インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」で、井村屋の主力アイス「あずきバー」に関するジョークを一般の人がつぶやいたのがきっかけ。アイスが硬いことをちゃかし、関市での古式日本刀鍛錬の画像に「伝統的なあずきバーの製法」と書いて投稿した。

　これに井村屋の公式アカウントや関市の尾関健治市長が反応。同市のふるさと納税の返礼品にあずきバーのセットを加えるなど、固い絆が生まれた。

　カフェは、十月八、九日に関市で開かれる「刃物まつり」への誘客を図ろうと企画。カルーアミルクにあずきバーをそのまま突っ込んだカクテル、あずきバー入り赤ワインソースがかかったステーキなど七種類を販売する。店内では、「関の孫六」として知られる二代目兼元の刀を展示するほか、刀匠らによる技術披露もある。

　同市観光交流課の担当者は「井村屋さんの『助太刀』のおかげで面白い店がオープンできる。折り紙付きの味を楽しんで」と話している。

　営業時間は午前十一時（二十三日は午後零時半）から翌午前零時まで。

　（大野雄一郎）