競技かるたに過去最高418人 朝倉市で百人一首大会 [福岡県]
小倉百人一首の筆頭歌ゆかりの地、朝倉市で18日、競技かるた「第5回百人一首朝倉大会」(実行委員会主催)が開かれた。初心者から上級者まで7階級に県内外から過去最高の418人が出場。会場のサンライズ杷木などでは、10歳未満から80代までのかるた愛好家が熱戦を繰り広げた。
競技かるた最高ランクのA級の試合では、読手(どくしゅ)が上の句を読み始めた瞬間に、札がはじかれた。同市の競技かるたクラブ「朝倉あきのた会」の女子生徒(13)は「多くの人が参加して、朝倉を知ってくれたらうれしい。練習してA級を目指したい」と話した。
筆頭歌は天智天皇の「秋の田の かりほの庵(いほ)の 苫(とま)をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」。朝倉で亡くなった母・斉明天皇をしのび、詠んだと伝えられる。実行委や市は「ゆかりの地・朝倉をアピールしよう」と、2012年度から大会を開催している。
=2016/09/19付 西日本新聞朝刊=