死去した杉山千佐子さん 太平洋戦争で負傷した民間人への補償を求める活動を続けた「全国戦災傷害者連絡会」会長の杉山千佐子(すぎやま・ちさこ)さんが18日午前8時30分、老衰のため名古屋市の高齢者施設で死去した。101歳。岐阜市出身。葬儀は近親者で行い、後日お別れの会を開く。
1945年3月、名古屋空襲で負傷し左目を失った。元軍人・軍属には補償がある一方、民間戦傷者を救済する制度がないことに疑問を抱き、72年に全国戦災傷害者連絡会を立ち上げた。
補償を求めて国会への要請活動を積極的に展開、運動は全国に広がった。2010年、「全国空襲被害者連絡協議会」の顧問に就任した。