若きアニメーター、京都で支援 NPO設立、プロアマ交流促す
アニメ制作者を目指す若者たちを支援するNPO法人「若年層のアニメ制作者を応援する会(AEYAC)」(京都市東山区)の設立発表会が18日、京都市左京区のみやこめっせで開かれた。アニメーション監督や芸術大学の教授らが会員となり、若手制作者の技術向上やプロとアマチュアの交流を促す。
低賃金や重労働などが指摘されるアニメーターの労働問題を解決しようと学生時代から若手制作者の支援活動を続ける同会理事長で会社員の秋吉亮さん(26)が5月に設立した。これまでに若手制作者の生活実態調査や、プロのアニメーターを招いた交流会などを行っている。
発表会では、AEYACの理事でアニメ監督の糸曽賢志さんやライデンフィルム京都スタジオの坂本一也室長らが対談。新たな感性を持つ若い世代が活躍できる機会づくりを目指し、アニメ業界と行政機関、大学などが連携して支援に取り組む必要性を訴えた。
発表会に続いて行われた記念セミナー「アニメ産業の未来と京都」(京都クロスメディア推進戦略拠点、京都府など主催)では、京都市営地下鉄を題材にしたアニメを制作する魚雷映蔵の佐野リョウタ代表らが登壇。クラウドファンディングと呼ばれるインターネットを活用した資金募集の可能性などについて議論した。
【 2016年09月18日 23時30分 】