山田知英
2016年9月18日15時18分
東京の北区赤羽で出会った人々と街の魅力を描いた人気漫画「東京都北区赤羽」の作者・清野(せいの)とおるさんが、北区への定住を呼びかけるポスターを描いた。人口増とイメージアップにつなげようと北区が清野さんに依頼し、作製した。高齢化率が23区で最も高い区だけに、若い世代に訴える作戦だ。
顔がアップになった絵柄やコマ割りされたものなど8パターンあり、漫画の主人公が「北区に住もうよ」「と~ってもイイとこだよ」と区の良さを訴える。JRの駅が23区で最も多く、交通の便の良さや、公園や水辺といった安らぎの空間が多いことなど区の魅力も紹介している。
漫画「東京都北区赤羽」は作者が主人公になり、赤羽を舞台に出会った人や発見したものなど多彩な魅力を独自の視点から取り上げた作品。清野さんは漫画家の仕事がうまくいかず、13年前に板橋区から、近くてなじみがあった赤羽に引っ越した。「赤羽を題材にしたこの漫画で、復活することができた。恩を感じています」と清野さん。ポスターは、足を止めてもらえるようにインパクトを重視したという。
北区が行った都市イメージ調査で「北区を詳しく知っている」「ある程度知っている」という人が約17%にとどまった。このため、区は今年3月に区の魅力をPRする「シティプロモーション方針」を決め、「住めば、北区東京。」というメッセージを使って、様々な活動をしており、ポスター制作はその一環。
ポスターは9月の間、JRや東京メトロの駅、区有施設に掲示される。掲示期間は場所ごとに異なる。(山田知英)
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