乙武洋匡

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 3月に女性5人との不倫を報じられた作家の乙武洋匡氏が、妻・仁美さんとの離婚を発表。このところ表舞台から姿を消していた乙武氏だが、出版関係者からは近々本格的に仕事を再開するという話も聞かれる。

「本人は仕事への意欲が強く、本の出版やテレビ出演など、表舞台でまた活躍したいと周囲に話しています。ただ、その反応は両極端で、乙武さんと積極的に接触する人と、そうでない人の差が激しいんですよ」(大手出版社の編集者)

 乙武氏は不倫報道後、自民党から出馬を予定していた参院選の立候補を取りやめ、その決起集会となるはずだった4月の誕生パーティーを謝罪の場に代えた。

 このときはマスコミを入れず、田原総一朗や古田敦也、神田うのといった著名な出席者たちを前に、仁美さんが「夫は世の中に必要な人間」と熱いスピーチをしたが、結局、夫婦仲は壊れ、別居。一説には「洗いざらい不倫について妻に告白したはずが、後になって隠していた別の不倫が持ち上がったことで仁美さんが激怒した」ともいわれるが、いずれにせよ早くから離婚に向かっていたことになる。今回の発表でこの問題にひと区切りついた形だが、関係者によると「本来は、リオ五輪から仕事を再開する予定だった」という。

「スポーツキャスターの肩書があるので、ブラジルまで出向いて現地観戦するだけでなく、顔見知りのアスリートに話を聞くなど、取材のようなことをしている姿が目撃されていますよ。現地入りしていたテレビディレクターは『どこの局の仕事だろう?』なんて言っていたほど」(同)

 しかし、実際のところ目立った活躍にはならなかったようで、前出の編集者も「ちょっと当てが外れた様子だった」と話している。

「9月のパラリンピックに際して、本人は障害者リポーターとしての役目が適任と思って出向いたらしいんですが、過去に出演したテレビの人気情報番組なんかは、ことごとく乙武氏の起用を断ったそうです。渡航費は自腹で、局側の経費も少なくて済むからバンバン仕事があると思っていた乙武さんは、ショックを受けているのでは?」(同)

 ただ、その原因は、不倫騒動の余波だけではないと編集者。

「不倫騒動のとき、いろいろな文化人が乙武さんを擁護していましたが、、あれは乙武さんと対等に向き合える立場の人か、少し目上の人。特に著名人なんかには低姿勢で、印象がいいからなんです。ところが、相手が雑誌編集者や番組スタッフなど、自分より立場が下だと見る相手には、態度が極端に悪い。だから、『個人的に乙武は大嫌い』という人も少なくないんですよ。上にはかわいがられるけど、下には嫌われるタイプですね」(同)

 実際、乙武氏は介護ヘルパーからの評判が悪く、「強い命令口調で指示されたり、文句を言われた」と証言する元ヘルパーも。人目を気にせずマネジャーを怒鳴り散らす姿は一般人にも目撃されており、レストランでは店員への過剰なクレームが世間の反発を買ったこともある。

 自分の行動を手伝うような人を見下す傾向が強いのか、編集者も「乙武さんに怒鳴られた編集者を何人も知っていますが、ある女性はメールの返事が少し遅かっただけで『虫以下の仕事しかできない役立たず』と罵られた」という。

 テレビ関係者でも「乙武さんが収録スタジオに来ると、車イスの配慮とか以前に、すぐにキレる性格への気遣いで疲れてしまう」と話す者がいる。

「家庭の問題は離婚で決着しても、怒鳴られたりした人の印象の悪さは、簡単に消えない」(前出編集者)

 東京都の教育委員も務めたベストセラー作家だが、評判がガタ落ちしてしまったことで、以前のような活躍をするには、別の努力が必要かもしれない。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)