スマホの性能に合わせて映像が良くなるオープンワールド探索ゲーム。『Nimian Legends : BrightRidge HD』レビュー
- アドベンチャー
- 2016年09月18日
皆さんはiPhone 7を買っただろうか?
買ったばかりの最新スマホの性能を、限界まで試してみたいと思わないだろうか?
よろしい、ならば『Nimian Legends : BrightRidge HD』だ。
本作は、美しいファンタジーワールドを駆け巡る、オープンワールドのアドベンチャーなのだが、グラフィック設定をいじることで「スマホの性能を限界まで使う」どころか、「スマホでは不可能すぎる映像」まで出せる。
あなたのスマホの性能で、どこまで美しい映像を出して遊べるか。さあ、チャレンジしよう。
本作は、ファンタジー世界を自由に移動できるオープンワールドアドベンチャーだ。
プレイ開始と同時に広大な土地が目の前に広がり、プレイヤーはトレントの住む荒れ地、豊かな森林、雪原など、さまざまな場所を自由に見て、観光できる。
そのグラフィックの美しさについては、もはや語る必要もないだろう。
スマホの性能に合わせてグラフィックが変化し、iPad Air 2ならば画面写真の通りの映像で遊べる。
移動はアナログスティック行い、視点移動は画面右ドラッグで行い、画面右下には攻撃ボタンとジャンプボタンがある。
弓矢と光の魔法による攻撃もあるが、あくまで味付け程度の存在でしかない。
アクションを楽しまないなら、何を楽しむのか?
それは、この美しい世界に自由に手を加え、好みの見た目にして遊ぶ「観光」である。
メニュー画面から「Playgraund」を選択すると、天候や光の加減、自然物や影の品質、解像度までさまざまな設定を、プレイヤーの自由にいじれる。
たとえば、草の量を最大にして、グラフィックを最大まで細かくして、とにかく全ててんこ盛りにするとこんな美しい風景が見られる。ちなみに、iPad Air 2ではこの状態でゲームをすることは困難。
一方、草の量を少なくして解像度を落とすとこの通り。スクリーンショットでは分かりづらいが、ゲーム画面はぼやけており、雰囲気も何もあったものではない。ただし、動作は軽快でバッテリーもあまり減らない。
▲このゲームを遊んでいると、「解像度が高いだけでものすごく動きが遅くなる」とか、「解像度が低くてもアンチエイリアスすれば結構見られる」とか、余計な知識が身につく。
「セルシェーディング風」とか「ビンテージ調」とか、ゲーム画面のフィルターを設定することもできる。
特にお勧めは水彩風のフィルター。本当に絵画のような世界を自由に移動できるので、設定して驚いて欲しい。
世界のあちこちを移動し、素晴らしい風景を見つけるたびにグラフィックを修正し、美しいスクリーンショットを取る。これが、このゲームの楽しみ方なのだ。
フィールドに敵らしい敵はいない(動物を狩ることはできる)ので、鉱山、雪山、平地、そして水中まで心の赴くままに観光して欲しい。
明示はされないが、探索要素も存在する。
マップ上にはいくつか「塔」が存在し、その頂上まで上ると観光に役立つ特殊な力を手に入れることができるのだ。
一番多いのは、他の動物になれる能力。たとえば、蝶になって周囲をふわふわ移動し、通常行けない場所にも入れる。
トンネルを抜けたら、そこに蝶の楽園があるなんてことも。
その他、世界各地のワープゾーンを利用できるようになったり、鳥やドラゴンになったりと、オープンワールドを寄り楽しめる要素が盛りだくさんだ。
ゲームモードは短いストーリーモードと、自由にひたすら探索するストーリーモードの2種類。も準備されており、ストーリー専用のダンジョンなども存在する。
まずは、そこで基礎を学んで観光に繰り出すと良いだろう。
▲ストーリーモードでは、少しだけ島の謎が明かされる。
単にゲームとしてみると、カメラワークがいまいちで、面白みも薄い。ストーリーモードは少しだけほろりとくるが、全編英語だし、操作の問題によるイラつきの方が強い。
ただ、グラフィックをいじってフィールドを探索するのは面白い。単にゲームを遊ぶ目的ならお勧めしないが、ゲーム本編からそれた遊びが好きな方、iPhone 7などを購入し、性能を体感してみたいという方にはお勧めしたい。
評価:7(面白い)
おすすめポイント
スマホの限界まで性能を使ったグラフィックを体験できる
グラフィックオプションをいじるのが楽しい
気になるポイント
ゲームとしては難が残る
課金
なし
(バージョン3.0、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
Nimian Legends : BrightRidge HD (itunes 240円 iPhone/iPad対応)
動画:
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