イメージセンサーの清掃ってします?
シミのある青空
この写真、なんだかわかりますか?
「ピンぼけの青空」・・・そうなんですけど、何か気になりませんか?
そう、ところどころ黒い点やシミがありますね。
犯人はゴミ
これはレンズやイメージセンサーに付着したゴミ、汚れです。普通はイメージセンサー自体が振動してふるい落とすようなクリーニング機能が付いているのですが、静電気や少しでも湿気や粘着質の汚れだとそれでは落ちずに残ってしまうようです。
確認方法
空ならピントは合わせないように最短、F値は16以上、近くの白い壁ならピント合わせず無限遠。F値16以上、暗くなりすぎないようにISO低めシャッタースピード長めにして撮影。
やたらと大きいものはレンズの後玉かもしれませんがとりあえず清掃です。
印をつけてみました。ちなみにこちらは開放値F22です。
下の写真、これで開放値F10です。ほとんど目立たないですね。
ボクは普段それほど絞らないのでこれで問題ないと言えば問題ないのですが、「魂は細部に宿る」・・・らしいので。(とうていその境地には至ってない)
一眼レフ・・・と、言っても今日清掃するのはパナソニックのDMC-G6と言うミラーレス機ですのでミラーレスではない機種に比べると多少気が楽です。
東京、大阪の人ならばメーカーに清掃してもらうという手もあるのですが、新潟にはサービスセンターはありませんし、普段の仕事的にこういう作業は平気というか、勘所はつかめているので自分でやります。
出典:Panasonic
ファインダーの知識(第十回) | デジタルカメラ講座 | デジタルカメラ LUMIX(ルミックス) | お客様サポート | Panasonic
上の図のフィルムの部分が画像センサーに当たる部分なのですが、左がミラーレス機、右が通常の一眼レフ(以降ミラー有り一眼レフ)
左のミラーレスの場合はレンズを外すとイメージセンサーがすぐに見える状態なのですが、右のミラー有りの場合はイメージセンサーの前にミラーがあるため、イメージセンサーを清掃するときにはミラーを上げっぱなしにしなくてはならず、もしも電池切れなどでミラーが戻ってくるとやばいのです。(よほど気を抜かない限り大丈夫ですけどね)
清掃の方法
清掃の方法としては
- ブロアーでシュコシュコ吹く
- ペンタ棒でペタペタする
- イメージセンサーをアルコールで拭く
などがあるのですが、2.3.はデジカメの心臓部であるセンサーを直接触ることになるので慣れてない人にはなかなか気合のいる作業となります。
とりあえ今回は1と2の作業をしたのですが、1の作業はただ単にカメラを下向きにしてブロアーがイメージセンサーに触れないように気をつけてシュコシュコ吹くだけですので割愛。
ペンタ棒とは
本題は「ペンタ棒」です。
これは結構気になっている方もいるのではないでしょうか?
先程からペンタ棒、ペンタ棒と言ってますが正式名称は
PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1 39357と言います。
レンズを外してブロアーで吹いた状態です。こんなにイメージセンサーがそばにあるのもコワイですね。
拡大するとまだイメージセンサーに細かいチリがついています。
でも、これボクは目視で発見できなかったんです。
ボクの仕事はかなり精密な目視の検査もやることがあるのですが、見えなかったですね。
デジカメ(コレはiPhone6sですが)で撮ったほうが光の反射とか捉えやすいようです。
いざ!!このオレンジのゴムが粘着質のゴムになっています。
一回ペタッとしたら付属の粘着紙にペタ。(最初は勇気がいります)
原理的にはこの棒より粘着の強い付属の紙にペタリとして、取れたゴミを粘着紙の方に移すということですね。(紙の同じ部分は2回使わない)
横から見るとこんな感じ
念入りにペタペタしたあとはまたレンズをつけて確認
ホワイトボードを撮ってみました。大丈夫そうです。
空。ピント合わせてしまいましたが、くっきりしたゴミはないようです。
あまり絞らないから関係ないかな?なんて思ったのですが、綺麗に越したことはないですね。
ニコンのクリーニングキット
これでも落ちないようだとイメージセンサーをアルコールで清掃です。
ニコンからはアルコール清掃のキットが発売されています。
PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1 39357
- 出版社/メーカー: ペンタックス
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: Camera
- 購入: 8人 クリック: 121回
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綿棒で清掃・・。
検索してみると結構「綿棒をアルコールで浸して拭く」なんて方がおられるようですが綿棒ですか・・・。あれだと結構細かい繊維でると思うんです。
会社のクリーンルームだと絶対に持ち込み禁止です。会社でクリーンルーム用のクロスを使いますが、ルーペで見ても本当に繊維が出ないんですよ。
しかも仕上げに乾いた綿棒でからぶきとか。乾いた綿棒って意外と硬いと思うんですけど。
と、言っても実際外でもレンズ交換するので、そこまで神経質にならなくてもいいのかも知れませんね。
「レンズが命でボディーは消耗品」と言う方もおられるようですし。
最後に
イメージセンサーにペタっとくっつくので剥がすときに緊張しますが慣れるとペタペタとやれ、液で洗浄する時のような拭き残しの心配がないのが良いですね。
今回は綺麗になりましたが、例えば水分などで汚れたときにはこれでは取れないですね。
念のために書いて置きますが、今日紹介した「ペンタックス イメージセンサークリーニングキット」は基本的にペンタックス用の一眼レフ用に開発、発売されているものです。
メーカーが違うとイメージセンサーの構造の違いによりこのクリーニング方法が不適な機種もあるかも知れません。
また、今回例として使用したPanasonic DMC−G6についてもメーカーに推奨されているわけではありませんので、実行されるときには、自己の責任において行って下さい。
申し訳ありませんが、本記事によって不具合や不都合、損害が生じた場合について、当方は一切の責任を負いません。
以上、今日は「ミラーレス一眼レフのセンサー清掃〜ペンタ棒でクリーニング〜」について書きました。でわまたー。