バンコクでジカ熱感染 タイ保健省が対策強化求める

バンコクでジカ熱感染 タイ保健省が対策強化求める
日本人も多く暮らすタイの首都バンコクで今月に入ってから27人がジカ熱に感染していることが確認されたことを受けて、タイの保健省は関係機関に対して、ウイルスを媒介する蚊の発生を防ぐなど対策を強化するよう求めました。
蚊が媒介する感染症のジカ熱は、妊娠中の女性が感染すると、頭部が先天的に小さい小頭症の赤ちゃんが生まれる可能性が指摘されています。
タイの首都バンコクの保健当局によりますと、多くの日本企業が進出する中心部のサトーン地区などで、今月に入ってから27人がジカ熱に感染していることが確認されたということです。バンコクでこれだけまとまって患者が確認されたのは初めてで、タイの保健省は国内で感染が広がった可能性が高いと見て、13日、全国の出先機関とテレビ電話を使って対策を話し合いました。
会議では、保健省の担当者が、ウイルスを媒介する蚊の大量発生を防ぐための対策を強化するとともに、患者を早期に発見して感染の拡大防止を徹底するよう求めました。
タイでジカ熱の感染が確認されたことを受けて、日本の外務省は、13日、妊娠中または妊娠を予定している女性はできるだけタイへの渡航を控えるよう呼びかける注意情報を発表しました。
東南アジアでは、シンガポールで先月末からの感染者が300人以上に上るなどジカ熱の感染が広がりを見せていて、各国が警戒を強めています。