北朝鮮高官「国を潰そうとする米国に核で戦う」

北朝鮮高官「国を潰そうとする米国に核で戦う」
北朝鮮による5回目の核実験について、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の側近が、ピョンヤンを訪問した日本の国会議員らに対して、「アメリカが国を潰そうとしているのに対して、断固として核をもって戦う」と発言し、従来からの主張を重ねました。
これは、スポーツ交流などを目的に、今月8日から13日まで北朝鮮を訪問していたアントニオ猪木参議院議員が、帰国の途中、経由地の中国・北京の空港で記者団に明らかにしたものです。
猪木議員らは、北朝鮮が5回目の核実験を行った翌日の今月10日、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の側近で、党で国際関係を統括するリ・スヨン副委員長と会談しました。
会談でリ副委員長は、5回目の核実験について、「日本に向けているものではなく、アメリカに向けて核開発をしている」と述べたということです。
そのうえで、「われわれからの先制攻撃はありえない。アメリカが国を潰そうとしているのに対して、断固として核をもって戦う」と発言したとして、リ副委員長が従来からの主張を重ねました。