中国共産党 習近平主席に近い天津市トップを解任

中国共産党 習近平主席に近い天津市トップを解任
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中国共産党は、習近平国家主席と親密だとされている天津市のトップを重大な規律違反の疑いで解任したと発表しました。習主席に近いとされる人物の解任は異例で、共産党指導部の入れ替えが予想される来年の党大会に向けた駆け引きではないかという見方も出ています。
中国共産党は13日、天津市のトップである黄興国書記代理兼市長の解任を決めたと発表しました。黄氏をめぐっては、共産党の中央規律検査委員会が、重大な規律違反の疑いで調査していることを明らかにしていて、汚職に関与したか、去年8月に天津で起きた大規模な爆発の責任を問われているのではないかと見られています。
黄氏は、かつて、習近平国家主席が沿海部の浙江省でトップを務めた時期に仕えたことなどから、習主席と親密だとされています。
汚職の取締りを強めている習近平指導部は、共産党最高指導部の元メンバーや地方政府のトップなどを相次いで摘発してきましたが、習主席に近いとされる人物の解任は異例で、共産党指導部の入れ替えが予想される来年の党大会に向けた駆け引きではないかという見方も出ています。