中国「民主の村」で抗議集会開いた住民拘束

中国「民主の村」で抗議集会開いた住民拘束
中国で珍しい直接選挙で選ばれた前の村長が賄賂を受け取った罪で実刑判決を受けたことをめぐり、抗議集会を開くなどした住民13人が警察に拘束され、今後、この村の民主的な選挙にも影響が及ばないか注目されています。
中国では珍しい直接選挙が認められ、「民主の村」として知られる南部、広東省烏坎村の前の村長は、今月8日、村の公共工事などをめぐって賄賂を受け取った罪で懲役3年1か月、罰金20万人民元(日本円でおよそ300万円)の実刑判決を受けました。
これに対し、村の住民は抗議集会を開くなど反発を強めていましたが、警察は13日、住民13人を公共の秩序を乱したなどとして拘束しました。
警察は、中国版ツイッター「ウェイボー」で、拘束された住民たちはデマを流したり、不法な集会を開いたりするなどして社会に悪影響を及ぼしたと発表し村の生産活動を正常に戻すために拘束したとしています。
烏坎村では、ことし6月に前の村長が拘束されたあと、住民が連日デモを繰り返していましたが、判決を受けて、地方政府は、住民の抗議活動を抑え込む動きを強めており、住民の要求で実現した民主的な選挙にも影響が及ばないか注目されています。