極右政党の候補で注目 オーストリアの大統領選が延期

極右政党の候補で注目 オーストリアの大統領選が延期
オーストリアでは来月の大統領選挙で、極右政党の候補が初めて当選するか注目されていましたが、期日前投票の封筒に不具合が見つかったとして、選挙はことし12月に延期されることになりました。
オーストリアの大統領選挙では、中東などからヨーロッパに大量の移民や難民が押し寄せる中、移民の規制を訴える「自由党」のホーファー候補が、極右政党の候補として初めて当選するか注目されています。
選挙は来月2日に予定されていましたが、オーストリア政府は12日、期日前投票の投票用紙を入れる封筒に不具合が見つかったとして、選挙を12月4日に延期すると発表しました。
オーストリア政府によりますと、封筒の「のり」の接着力が不十分で、閉じても時間がたつと自然に開いてしまい、投票が無効になるおそれがあるということです。
今回の選挙は、ことし5月に行われた大統領選挙で僅差で敗れたホーファー候補の自由党が、開票作業に不備があったと異議を申し立てたことに伴い改めて行われるもので、移民や難民の増加に対して国民の不安が高まる中、選挙の延期が結果に影響を及ぼすことになるのか注目されます。