日本の農薬や肥料は韓国より割高 農水省調査

日本の農薬や肥料は韓国より割高 農水省調査
農林水産省は、割高だという指摘が出ているJAの農薬や肥料などの価格について、日本と同じ稲作が盛んな韓国と比べて農薬で3倍余り、肥料で2倍余りに上っているという調査結果をまとめました。
これは農林水産省が全国のJAの販売価格を調査してまとめたもので、13日開かれた自民党の会合で報告されました。それによりますと、農薬の価格は日本と同じ稲作が盛んな韓国と比べて、最大で3.3倍、肥料は最大で2.1倍、また、トラクターなどの農機の価格は最大で1.6倍に上るとしています。このうち肥料については、JAや小売り店が取り扱っている商品がおよそ2万種類と、韓国の5700種類より多いため、メーカーが一つの種類を大量生産しにくくコストが高止まりしていると指摘しています。この会合の委員長を務める小泉進次郎農林部会長は、「健全な市場原理が働くようにする必要がある。農家が農薬や肥料と一円でも安く取り引きできる環境を整えるため、議論を進めていきたい」と述べ、農協の販売体制の見直しやメーカーの再編を促していく考えを示しました。