経済産業相 企業の採用活動 柔軟な働き方 議論促す考え

経済産業相 企業の採用活動 柔軟な働き方 議論促す考え
世耕経済産業大臣は13日の閣議のあとの会見で、経団連が自主的に決めている大手企業の採用活動のスケジュールに関連して、「多様な就職のしかたがあってもいい」と述べ、今後、柔軟な働き方について企業側に議論を促していく考えを示しました。
経団連は12日、2年連続でスケジュールが変更された大手企業の採用活動について、来年は変更せず、ことしと同様、会社説明会を大学3年の3月、採用面接を大学4年の6月に、解禁する方針を決めました。
これに関連して世耕経済産業大臣は閣議のあとの会見で、「教育現場などに無用な混乱をきたさないことが重要で、引き続き企業と大学が連携して就職採用活動が円滑に進むことを期待している」と述べました。
一方、世耕大臣は長く続いている今の新卒一括採用について、最近は採用者の離職率が以前より高くなっていることを指摘しました。
そして「もっと多様な働き方や就職のしかたがあってもいいと思う。今すぐという話ではないが、新卒一括採用の是非も含めて雇用慣行の中長期的な課題をしっかり議論することが重要だ」と述べ、今後、柔軟な働き方について企業側に議論を促していく考えを示しました。