ルネサス 米の半導体メーカー買収を発表

ルネサス 米の半導体メーカー買収を発表
半導体大手の「ルネサスエレクトロニクス」は、自動運転の車などに使われる半導体の事業を強化するため、アメリカの半導体メーカー「インターシル」をおよそ3200億円で買収することで合意したと発表しました。
発表によりますとルネサスエレクトロニクスは、アメリカ・カリフォルニア州に本社を置く半導体メーカー、「インターシル」を買収することで両社が合意しました。
ルネサスは、来年6月までにインターシルのすべての株式をおよそ32億ドル(日本円にしておよそ3200億円)で取得して完全子会社化するとしています。
インターシルは、温度や音を感知して信号に変えて、さまざまな機器に伝える半導体や、モーターや電源を制御する半導体の製造を手がけていて、これらは自動運転の車でも重要な半導体となることが見込まれるということです。
ルネサスとしては、今回の買収によって自動車用の半導体で扱う製品の分野を拡大し、自動運転の時代を見すえ事業の強化を図ることにしています。
ルネサスエレクトロニクスの呉文精社長は記者会見で「今回の買収で自動車や産業など幅広い分野で大きな相乗効果が生まれる。これまで弱かった中国などの地域においても、インターシルの販売網を活用して製品の販売を強化していきたい」などと述べました。