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Taipei “MASTERS' HANDS” Guide

足裏、整体から謎の包丁マッサージまで──2泊3日で癒しまくる!台北ゴッドハンドめぐりの旅

台北には、たくさんのゴッドハンドがいるという噂を聞いて、ひとっ飛び。マッサージの本場で、身も心も癒されまくってきました!

1日目──グイグイからのホットストーン

台北の街には、足裏のイラストが描かれた「脚底按摩」や「推拿」といった看板があふれている。台湾は、“国民全員健康マニア”らしく、みんな漢方薬や健康食、マッサージが大好き。さまざまなマッサージ店があり、いずれも高レベル。おまけに日本に比べて料金も安い。まだ見ぬゴッドハンドを探して、いざ台北へ──。

到着早々に訪ねたのは、『GQ TAIWAN』から推薦された「沐綠身活(Relaxing Trip)」。明るく清潔感にあふれる店は、「日本人も気持ちよく入れるマッサージ店」を目指してオープンしたそう。こちらのゴッドハンド、依依さんは、台湾の伝統的なマッサージにホットストーンなど、ロミロミ風の技術も取り入れた施術で、日本人の出張客にも人気が高いとか。グイグイくるかと思うと、ホットストーンで優しく温めてくる。この緩急がゴッドハンドたる所以か。いつの間にか眠りに落ちてしまっていた。90分間のマッサージが終わると、体がポカポカと温まり、飛行機でむくんだ足もスッキリ。台湾観光が目的ならこの店から始めるのは正解だろう。

それにしても台北は暑い。6月で昼間の気温は36〜38℃。湿度も日本よりも高い。外を3分も歩けば、汗だくでバテバテだ。“国民全員健康マニア”なのも、そんなところに理由があるのかもしれない。

2日目前半──美女に全身を刻まれる快感

2日目は、怒涛のゴッドハンドめぐり。まずは台湾独特の“包丁トントコマッサージ”の「先天世界刀療易經晴光會館」。怪しげな療法に二の足を踏んだが、現れたゴッドハンドの蕭さんが美女だったため、気分もほっこり。ストレッチ風の体操が終わると診療台へ。するといきなり蕭さんが出刃包丁を両手に持って、体をひたすら刻む!いつの間にかアシスタントも加わり、4本の包丁で足や背中をとにかく刻む!最初は、自分がタルタルにされているような不思議な気分だったが、徐々にこのトントコの刺激が体の内部に響いているのに気付く。鍼の低周波治療で筋肉がブルブル震える感覚に近い。終わってみるとかなり気持ちよかったし、全身がほぐれていた。思い切って飛び込んでみた甲斐があった。

次に訪ねたのは、こちらも『GQ TAIWAN』推薦の「指點(Finger Talks)」。おしゃれなカフェに併設されたこちらで足裏マッサージをしてくれたのは、視覚障がいを持つ賴さん。この店は、彼らのサポートの意味合いも持つ。強すぎず、弱すぎず、的確にこちらのツボをついてくる技術はさすが。ボーダーTシャツのカジュアルな雰囲気の指圧師というのも新鮮だった。施術後には、オーガニック食材を使った軽食のサービスも。心身ともに温かくなる店だった。

2日目後半──体を整えた後に人生を占う

今回の旅でダントツの即効性を感じたのは、気功&整体の「宋元堂」のゴッドハンド、楊宗義先生。わずか10分間ほどの施術を終えて立ち上がってみると、自分の体が軽く、背中が真っ直ぐに伸びているのを感じる。ちょっと驚くほどの変化だ。さらにこのあと、楊先生のお兄様による占いにもチャレンジ。お兄様は台湾では有名な占い師ということで、これまでの人生やこれからの人生をズバズバと指摘してくる。

「あなたのピークは、70歳代から80歳代にかけてやってきます」

ピークがあまりにも遅くてへこんだが、それはお兄様の責任ではない。

この日の最後は、深夜も営業している有名店「千里行」へ。日本人観光客にも人気の大型店だが、サービスは手抜きなし。全身マッサージの26番さん、足裏専門の99番さんのテクニックは見事。生まれて初めて足裏の角質取りを体験したが、まるで果物の皮を剥くように取れていく角質に愕然。足裏マッサージでは、こちらが声をあげて痛がると、26番さんが嬉しそうにしていたのが印象的だった。

4軒で揉まれ疲れた夜、地元の人の案内で夜市へ。屋台でスッポンと蛇のスープを飲んだら、すっかり元気回復。量はたっぷりなのに、日本円で数百円程度。安くて美味くて体にいい。さすが台湾だ。

3日目──世界遺産級の耳かきを体験!

王様のような気分でマッサージを受けたいなら、「M ONE SPA」がオススメだ。ロビーや施術室は、まるでホテルのような豪華さ。ラグジュアリーな雰囲気は、今回訪ねたなかでナンバー1。そしてここを訪ねたら、絶対に、なにがなんでも「耳かき」のオプションをつけるべきだ。耳かき一筋50年という耳師さんの技術は、世界遺産級。昇天モノの気持ちよさだ。足裏マッサージとのダブル攻撃では、「痛い!気持ちいい!痛い!気持ちいい!」の繰り返し。決して日本では味わうことのできない快感だ。

帰国直前に訪ねたのは、「小林髪廊」。ここは台湾全土に250店舗を構える人気のヘアサロンで、洗髪のために毎日訪れる人も多いという、まさに台湾の人々の“癒し処”。まずは足裏ゴッドハンドの鄭さんと、首肩ゴッドハンドの小筠さんに体をほぐしてもらい、座ったままでシャンプーがスタートする。このシャンプーがまるでヘッドスパ。頭皮がほぐれ、頭が軽くなる。確かに毎日通いたくなる気持ちよさだ。

頭を洗われながら、2泊3日を振り返る。マッサージはどこも高レベルで、食事も安くて美味しい。LCCなら航空券も国内線並みだ。下手な温泉旅行に行くくらいなら、いっそ台湾に行ったほうが癒される。疲れた男たちよ、いざ台湾へ!

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