[PR]

 神奈川県茅ケ崎市で開かれたスタンドアップパドルボード(SUP)の国際大会「マイナビ THE JAPAN CUP」で、配られたTシャツを着た選手ら30人以上がかぶれなどの症状を訴えた問題で、大会を主催したNPO法人、スタンドアップパドルユニオンは18日、化合物の塩化ジデシルジメチルアンモニウムが原因だった可能性があると公表した。

 Tシャツはユニオンが配った。ユニオンによると、この化合物はロゴマークのプリントに用いた顔料用の前処理剤に含まれる。国際がん研究機関が挙げている発がん性物質には該当しないという。科学技術振興機構のウェブサイト「J―GLOBAL」によると、同化合物は農業用の殺菌剤などに用いられるという。

 10、11日に開かれた大会ではTシャツ363枚が配布された。Tシャツを着ていた部分のほとんどがかぶれたという30代の男性は朝日新聞の取材に、「症状が治まらず、まだ職場に復帰できずにいる」と話した。