北朝鮮の核問題 「原因はアメリカに」中国が非難

北朝鮮の核問題 「原因はアメリカに」中国が非難
k10010682541_201609121918_201609121920.mp4
北朝鮮の核開発問題で、アメリカのカーター国防長官が中国の責任を強調し、北朝鮮に対する影響力を行使するよう強く求めたことについて、中国外務省の報道官は、「問題の原因はアメリカにあり、これは実質的にアメリカと北朝鮮の対立だ」と述べ、北朝鮮との対話に応じていないアメリカこそが問題の根幹だと非難し、反論しました。
アメリカのカーター国防長官は9日、訪問先のノルウェーで会見し、北朝鮮の核実験について「中国は今回の事態に重い責任を負っている」と中国を名指ししたうえで、「朝鮮半島の非核化を進めるには中国が北朝鮮に対して影響力を使うことが重要だ」と述べて北朝鮮への影響力を行使するよう強く求めました。

これについて、中国外務省の華春瑩報道官は、12日の定例の記者会見で「カーター長官は謙遜しすぎだ。北朝鮮の核問題の原因も問題点も中国ではなく、アメリカにある。この問題は実質的にアメリカと北朝鮮の対立だ」と述べ、北朝鮮との対話に応じていないアメリカこそが問題の根幹だと非難し、反論しました。
そのうえで、「ひたすら強力な圧力をかけたり反発したりしても、問題の結び目をよりきつく結んでしまうだけでほどけなくなってしまう可能性もある。各国が大局的な視点を持って言動を慎み、互いをさらに刺激しないよう強く求める」と述べ、関係各国に対して、緊張を高める行為を自制するよう呼びかけました。