米は制裁強化へ働きかけ強化 北朝鮮は対決姿勢を前面に

米は制裁強化へ働きかけ強化 北朝鮮は対決姿勢を前面に
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北朝鮮が5回目の核実験を行ったことを受け、アメリカが政府高官を日本や韓国に派遣して北朝鮮への制裁の強化に向け働きかけを強めているのに対し、北朝鮮は今後も核やミサイルの開発を推し進めるとして、アメリカとの対決姿勢を前面に打ち出しています。
北朝鮮が今月9日、5回目の核実験を行ったことを受け、アメリカのオバマ大統領は声明を発表し、「地域の安全保障と世界の平和や安定にとって重大な脅威だ」と強く非難し、北朝鮮への圧力を強める考えを示しています。
アメリカ政府で北朝鮮問題を担当するソン・キム特別代表は、10日、日本を訪れ、11日、外務省の金杉アジア大洋州局長と会談し対応を協議したのに続いて、12日からは韓国を訪問する予定です。
アメリカとしては、日米韓が連携して北朝鮮に対する独自制裁を強化するとともに、国連安全保障理事会での新たな制裁決議の採択に向け、各国への働きかけを強める考えです。
一方、北朝鮮は11日、オバマ大統領の声明に対抗して談話を発表し、「核弾頭爆発実験はアメリカをはじめとした敵対勢力らの核の脅しと制裁に対する対抗措置の一環だ」として、強い反発を示しました。
そのうえで、「アメリカのたび重なる核の脅しからわれわれの尊厳と生存権を守るため、核武力の質・量的強化措置は続くだろう」として、今後も核やミサイルの開発を推し進めるとして、アメリカとの対決姿勢を前面に打ち出しています。