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石川スマホに古地図 金沢散策 アプリ配信で催し
古地図と現代の地図を見比べながら金沢の町を散策できるスマートフォン向けアプリ「古今金澤」を、アプリ開発会社エイブルコンピュータ(能美市)が開発、配信を始めた。十七日には金沢市本多町周辺を散策するイベントがあり、参加者が城下町の名残を探しながら歴史に思いをはせた。 アプリでは、画面の上段に江戸時代の金沢城下町の絵図「寛文七年金沢図」、下段に現代地図が表示され、現在位置が絵図ではどこなのかが分かる。絵図は建物の大きさや道路の形など実際とは細かなずれが存在するが、金沢工業大の研究室との共同研究で位置データを補正することに成功し、高い精度を実現した。 絵図に記載される人名や寺社名は長押しすると現代語での名称が見られるほか、標柱や屋敷名などで場所を検索することも可能。場所に関する解説が付いているスポットもある。カメラ機能もあり、写真を撮ると撮影した場所と角度を示した絵図を写真と合わせて表示。会員制交流サイト(SNS)にも投稿できる。 開発は同社の新田一也社長(47)が通勤で市内を歩いていて町の美しさに引かれ、昔の町並みに興味を持ったのがきっかけ。「古地図を見ながら歩けたら楽しいだろうと考えた」と話す。 散策イベントはNPO法人「趣都金澤」が主催し二十五人が参加。昔から存在した道を歩き、武将ゆかりの寺などを回った。途中、かつての用水が現在は地下に潜っているのを確認するなどして楽しんだ。参加者の山県秀行さん(42)は「とても画期的。城下町の魅力を売り出す武器になると思う」と喜んでいた。 アプリはiPhone向けで「App Store」で無料ダウンロードできる。 (織田龍穂) PR情報
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