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Alternative Plans

てきとうなことしかかきません

「君の名は。」がアホほど売れてるたったひとつのシンプルな理由

 

まったくもって納得がいかなかった。

 

 

君の名は。

 

がここまで圧倒的に売れてる理由。

 

なんでケータイ毎日見てるくせして時間のズレに気づかないんじゃい

 

とか

 

瀧が三葉を好きになる理由とか過程、ごっそり抜けてね?

 

とか

 

色々つっこみどころはあるものの

 

今までの新海誠作品に漂っていたある種の

 

臭さ

(オタク臭さなのか青臭さなのか何臭さなのかわからんがとにもかくにも新海誠は『臭い』)

 

がかなり減り(完全に滅菌消毒しているわけでもなく、そしてそこがまた良く)

 

感動的なフィナーレにきれいな軌跡でゴールをキメていく

 

良作だった。いや、傑作と言ってもいいと思う。

 

 

 

 

ただね。

 

ただただ。

 

 

ここまでアホほど売れてる理由がさっぱりわからんのですよ。

 

 

けっこう売れてる

 

 

ならまだわかるんですよ。

元々潜在的新海誠ファンの数は結構いたものね。

ある程度良作作れば口コミで人は呼べるよね。

 

 

 

でも、この映画

 

けっこう売れてる

 

 

どころじゃねえ。

 

 

 

アホほど売れてる

 

 

 

あれだけ騒がれてたシン・ゴジラ

助走つけて殴るどころかロードローラーで轢き殺す勢いで

 

 

アホほど売れてる

 

 

元々新海誠潜在的なファンが多かった

 

 

だけじゃ説明出来ないレベルで

 

 

 

アホほど売れてる

 

 

 

……どういうこっちゃ?

 

 

 

理由。

 

だれか理由を教えてくれ。

 

全然わからん。

 

 

 

 

前前作、星を追う子どもは、控えめに言ってもごみだったし、実際売れなかった。

前作、言の葉の庭 は星を追う子どもほどごみではないにしろ、佳作だった。そしてこれも売れなかった。

(個人的には最後の怒涛のポエム叫びあいにやめてくれとなった。でもそれまでの新海作品にはなかった色気はあってそこはとてもよかった)

 

 

  

だから元々、煙の匂いが漂っていた新海誠の人気が

君の名は。」の公開のこの2016年夏のタイミングで

 

ついに大爆発した

 

というわけでは決してないはずなのだ。 

 

 

それが理由ではないはずなのだ。

 

 

納得がいかず、理解が出来ず

 

君の名は。」を見終えてスクリーンから出た瞬間から

俺は「君の名は。」を語るあらゆるブログ記事やネットの記事を読み漁った。

 

セカイ系と絡めて語るもの

・今までの新海誠作品の系譜で語るもの

・etcetc...

 

色々な語り口があり、そのどれも面白かったが

 

 

 

全部合点がいかん。

 

 

どの記事も、この作品がここまでアホほど売れた理由に関して何も説明していないように思える。

 

 

結局何もわからず、数日間やきもきしていたのだが 

 

そんなとき

たまたまYouTubeで見つけた動画の

朝のテレビのニュースで「君の名は。」を扱うパートの

以下の一瞬を見てすべてを理解することとなった。

 

 

 

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これだ。

これだよ。

これこそ売れた理由や。やっと納得がいった。

 

 

君の名は。」がアホほど売れてるたったひとつのシンプルな理由。

 

それは、全部の人種に直球のストレートボールを投げてるから。

 

 

人種とは何か?

 

 

リア充・サブカル・オタク

 

 

のことだ。

 

 

 太古の昔から

 学校社会は、大きく3つの人種に分かれていた。

 

 リア充・サブカル・オタク

 

 である。

 

 

かなりおおざっぱりに分類すると

 

これは

 

運動部・文化部・帰宅部

 

の区分けと≒だ。

 

もちろん全くのイコールでは決してないが

それぞれの分布をヒートマップ的に表すと以下のようになる。

 

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君の名は。」はこの3つの人種に

 

 

リア充には恋愛要素で

サブカルにはRADWIMPS

そしてオタクには新海誠

  

豪速球を投げているのだ。

 

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そしてさらに凄いのは、その全ての層に八方美人的に媚を売っているわけではなく

 

それぞれの人種に一対一で徹底的に向き合っているのだ。

 

だからこの作品を見ているとき

 

リア充はサブカル的要素とオタク的要素をあまり意識しないし

サブカルはリア充的要素とオタク的要素をあまり意識しないし

オタクはリア充的要素とサブカル的要素をあまり意識しない

 

 

それぞれがそれぞれの視点で、主観的に楽しむことが出来る。

そういうふうにこの映画は出来ているのだ。

 

 

これこそが、この映画がアホほど売れた理由だと、俺はある程度確信を持っている。

 

 

まぁもちろん、それだけが理由ではないと思うけれど。

 

でもそれ以外にアホほど売れた理由がわかんないんだよね。正直。

 

誰か他にそれっぽい理由があったら教えてください。

 

 

ではでは。