小学校中学年のころ、裏山で遊んでいたら、
木の根元に黒革の大きなバッグがもたせかけてあった。
友達と開けてみようと頑張ったけど
カギがかかっていて、どうしても開かない。
すごく大きなアタッシュで、持ち上げてみるとすごく重い。
「これはもしや・・・!?」
友達と中身を推測した。
①黒いお金
②爆弾
③〇体
①⇒警察に届けて持ち主が見つからなければ山分け。
②⇒開けた瞬間吹っ飛んだらどうしよう。
③⇒トラウマ級。
①でなきゃ、開けるメリットはないという結論に達し、
「このままバッグを置いて明日また来よう」となった。
で、翌日は学校の用事があって翌々日に見に行ったら
もうバッグはなかった。
周囲を散々探したけどなかった。
なんだかガッカリした。すごい非日常を期待してたのに。
姉が観るトレンディドラマに毒されて
子供らしからぬ妄想を繰り広げてたのに。
でもいまだにナゾ。あの中身はなんだったんだろう・・・?
そして誰が持ち去ったんだろう?警察?犯人?
道行く人の黒いアタッシュケースを見るたび、
ふと思い出します。