マクドナルドから新しいシェイクのフレーバー、「マックシェイク森永ミルクキャラメル」が9月21日に発売されます。
森永との企業コラボということで、ネット上でも結構な話題になっているようですね。
出典 http://tanonews.com/?p=8351
かくいう僕も、マックでは中々珍しい企業コラボ商品なので非常に楽しみなところであります。
特にパッケージデザインが洒落ているのがいいですね。早く飲んでみたい。
さてさて、今日はそんなマックシェイクをテーマとして記事を書いていこうかと思います。
実はマックシェイクは歴史が長い商品でして、なんと日本マクドナルドが創業した1971年から存在するメニューです。
現在も「バニラ」「チョコ」「ストロベリー」の3種のフレーバーをレギュラーメニューとして販売。
なのでマックシェイクには約45年もの歴史があります。
目まぐるしく変わるマクドナルドのメニューですが、なぜマックシェイクは45年のも長い間愛され続けてきたのでしょうか。それにはある驚きな理由があるのです。
マックシェイクが大ヒットした驚きの理由
マックシェイクを飲んだ方ならわかるかと思うのですが、マックシェイクはストローを使って飲むと力いっぱい吸っても遅いスピードでゆっくりとしか口に入ってこないので、実に飲みにくい飲み物です。
ストローを使わず蓋を開けてそのまま飲んだ方がはるかに飲みやすいことでしょう。しかしマクドナルドはそうはせず、シェイクには必ずストローを付けて飲むことを勧めます。
実はマックシェイクが長い間愛され続けた理由は、味ではなく、この飲むスピードにあるのです。
人間が口の中に物を吸い込むときに、もっとも美味しいと感じるスピードは、母乳を飲むスピードだと言われています。
マクドナルドはそこに目をつけ、マックシェイクを母乳と同じスピードにするために、ストローの形状を太いものに変え、シェイク自体にも手を加え、母乳を飲む速度とほぼ同じに仕上げました。
そういった仕掛けがあるため、マックシェイクを飲むと人は無意識下で母乳を飲んでいたころの感覚を思い出すと言われています。どこか懐かしいと感じる味。その懐かしさが味覚に美味しいと感じさせるのです。
他の企業が味で勝負する中、マクドナルドは飲むスピードに着眼したからこそマックシェイクは長く愛される大ヒット商品になったのです。
まずい母乳を美味しく飲ませるための神様の仕掛け
人間は、冷えた飲み物であれば摂氏4度が一番美味しく感じる温度だと言われています。
実際、コンビニのドリンクの棚の温度を見てみると、ほとんどが3~4度で保管されているかと思います。
しかし人間の母乳の温度は、体温と同じ36度というぬるさで、ほとんど甘みもなく、ただただ生ぬるくてまずい飲み物です。そんなまずい飲み物をなぜ赤ちゃんが飲めるのかというと、神様がこのまずい飲み物を赤ちゃんに飲ませるためにスピードに仕掛けそしたからです。思いっきり吸い込んでも中々飲めない遅さ、その遅さこそがまずい母乳が美味しく飲める秘密なのです。
神様を利用するぐらいでなければ商売は成功しない
他の企業が、辛い、甘い、酸っぱい、と味覚に訴えかける戦略を取る中、マクドナルドは神様の知恵を拝借し、飲むスピードに着眼してマックシェイクという一大ヒット商品を生み出しました。
日本マクドナルドの創業者である藤田田は、このマックシェイクについて以下のような発言をされています。
母乳のスピードで「マックシェイク」を吸わせるというのは、私の考え出したことではない。マクドナルドのノウハウのひとつである。
日本人には中々こうした発想は出てこない。仏教、儒教的な障害になって、自然に挑戦するというようなことは考えられなくなってしまっている。
母乳のスピードを商売に活用するなどということは、仏教、儒教的発想からすると「神仏を恐れぬ罰当たり的な考え」で片づけられてしまう。しかし、これからは自然への挑戦を恐れていたのでは取り残されてしまう。
神様を恐れていてはお金は儲からない。しっかり儲け神様に寄進をしてさしあげたほうが、神様も仏様も喜ばれるはずである。
藤田田
お金を儲けるためには神様の知恵ですら利用する。それぐらいの気持ちがなければ商売は成功しないだろうし、マックシェイクのような長く愛されるヒット商品も誕生はしなかったでしょうね。
科学する心が儲けを呼ぶ
日本には数多くのハンバーガーチェーンが存在しますが、マクドナルドが圧倒的に業界トップです。
マクドナルドの商品が特別美味しいわけでも特別クオリティが高いわけでもありません。
ハンバーガーならモスの方が美味しいだろうし、チキンならケンタッキーの方がはるかに美味しいでしょう。
しかし、ハンバーガチェーンで一番店舗数が多くて一番売上高が高いのはマクドナルドです。それは一体なぜなのか。
その秘密は、マクドナルドは人間の心理と生理をどこまでも科学するという企業体質にあります。
マクドナルドはマックシェイクだけではなく、人間が最も美味しいと感じるビーフパティの温度を解明したり、お客様が財布を出しやすいようにレジカウンターの高さを設定したり、徹底的に人間の心理と生理を科学し続けています。
決して低価格や味のよさだけで勝負しているわけではないのです。
そうした企業努力が、マクドナルドが王者の座に君臨させている最大の要因なのです。
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