前回、漠然としたゲームのアイディアを幾つか書いてみたが、そのうち「実在の電話番号を使ったゲーム」は、もう少し内容が固まってきて、一応「ゲーム」として実際にプレイできそうなレベルまでには達したので、概要をメモしておこう。
ただし馬鹿馬鹿しい内容なので、真面目に、真剣に、戦略や思考を競い合うようなゲームを好む方は、ここから先はもう読まない方がお互いのためである。
このゲームは昨夜、何となく思いついた。
最初に書いたメモのタイトルは「電話帳で宝くじ」であった。
以下のような内容である。
電話帳を持ってきて、好きな電話番号を選ぶ。
その番号を、本物の宝くじの当選番号と照らし合わせる。
部分的に当てると、その部分はクリアする。
10桁のうち2桁の場合、当選金1億円に対して2000万円獲得する。
これを繰り返す。
「当たる」のではなく、探して「当てる」。
次に、具体的な方法や必要な物について考えた。
もっとシンプルに出来ないか。
そもそも電話帳ではなくて、何か実在の、警視庁とか宮内庁とか、NHKとか、そういった電話番号のカードにすればいい。
そのカードの番号のうち、どれかが部分的に当たればよい。
たとえば連続した2桁か3桁かそれ以上の数が、部分的に合っているのを早く宣言したら点数になる。
そうやってカードを無くしていく。
電話番号カード・・・電話番号が書いてある。
宝くじカード・・・ここ十年ほどの当選番号が書いてある。
これでもう漠然とした骨格はできた。
このゲームは無意味だが、プレイヤーは熱くなるような気がする。
宝くじは「当たる」ものじゃない!
積極的に「当てる」ものなんだ!
当てていこうぜ!!
宝くじは「当たる」ものだと思っていませんか?
これからは「当てる」時代です!
老いも若きも、みんな揃って、当てていこうぜ!
まったく意味のないドキドキ感!
空転するリアル感!
不思議なご当地感!
無意味な闘争心に火をつけろ!
めまいを感じるほどのナンセンス!
このときめきを、今、あなたに!
これは自分で考えたゲームの案に関する感想と、売り文句がごちゃ混ぜになっている。
自分はこういう風にしてイメージを固めることが多い。
このゲームは出された絵を見て、手札に共通な絵があるかどうかを素早く見て判断するゲーム(確か「放課後さいころ倶楽部」にあった=ドブル)の構造と同じものだ。
ただ、それを無意味な数字の連なりに置き換えただけである。
しかし、その無意味さが「単なる無意味」以上の「面白い無意味」になっている(と思う)。
放課後さいころ倶楽部 3 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者: 中道裕大
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/07/11
- メディア: コミック
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「放課後さいころ倶楽部」の3巻に、「ドブル」というゲームの紹介がある。
このゲームのシステムが頭に残っていたらしい、と後から気がついた。
仮タイトル「当てていこう!」
仮タイトル「当てていこうぜ!」
タイトルは、ピンと来ないが仮に「当てていこうぜ!」としておく。
もっと、背景として「こういう行為をする理由付け」が必要かもしれない。
数行のコピーも大切だが、読んで面白そうと思ってもらえるような背景がないとダメだろう。
ゲームの背景(となるストーリー)。
西暦20xx年――日本経済はどん底の暗黒時代を迎えていた。
少子高齢化がますます進み、景気回復の見込みはゼロ。
消費は冷え込み、ベーシック・インカムで月に20万円をばら撒いても、誰も使おうとしない。
そこで政府は一計を案じ、宝くじの当選確率を大幅に上げた!
さらに、
電話番号のうち2桁以上が当選番号と一致していれば「当選」と見なすよう、宝くじ法を改めたのだ!
さらに、過去の宝くじの当選番号まですべて有効としたのだった!
さて、
ここは日本の中枢機関、大中小企業、宗教団体、観光施設のおよそ99.9999%を影で支配している「水がめ座ブラックコンツェルン」の特殊照合作業員たちの集まる会議室である。
エキスパートでエグゼクティブな特殊照合作業員たちは「水がめ座ブラックコンツェルン」の関係各機関・企業ほか全ての電話番号と宝くじの当選番号を日々、手作業でチェックし、過去の分まで当選金を受け取れるよう、努めなければならないのだった!
さあ、今日もチェックして、当てていこう!
そして、日本経済を復活させよう!
「このゲームのプレイヤーは、水がめ座ブラックコンツェルンの特殊作業員となり、手早くスマートに電話番号と当選番号とを照合します。」
さあ、当てていこうぜ!
(次回「その2」に続く)