【東京】参院議員の糸数慶子氏と伊波洋一氏が26日、参院議員会館で会見し、会派「沖縄の風」を結成したと発表した。名護市辺野古の新基地建設や東村高江のヘリパッド建設、石垣・宮古など先島への自衛隊配備に反対する。野党4党と共闘する。

参議院会派「沖縄の風」結成を発表した糸数議員と伊波議員=26日、参院議員会館

 代表に就任した糸数氏は「台風を吹かせるくらいの気持ちで取り組みたい。突風を吹かせ、安倍政権の基地問題に対する県民無視の状況を取っ払いたい」と意気込んだ。

 会派では、沖縄の声を国政に届け、沖縄の未来と県民の尊厳、日本の民主主義を守るため、沖縄の民意を日米両政府に訴えることを目的として活動する。

 基本政策は(1)憲法9条を守り、安全保障法制の廃止、日米地位協定の全面改定(2)新基地建設断念、オスプレイ配備を撤回(3)環太平洋連携協定(TPP)と消費増税に反対し、沖縄の振興を図る(4)社会保障制度の拡充、医療福祉の充実(5)貧困問題や待機児童の解消(6)性犯罪・性暴力の撲滅、雇用機会の均等など女性が生きやすい社会づくり(7)原発の新設再稼働反対-の7項目を掲げる。

 伊波氏は「沖縄の経済は停滞していない。発展するエネルギーもあることを国政から発信しながら、戦後71年続く基地問題の解決に取り組みたい」と述べた。