09月17日 18時04分
豊洲市場の土壌汚染対策をめぐる問題で、東京都が改めて設置した土壌や水質の専門家で作る「専門家会議」の座長は、当時、都が提言に反して建物の地下に盛り土をせずに設けた空洞について「今、盛り土をするのは難しい」と述べ、空洞のままで安全性を確保できるかについて検証していく考えを示しました。
豊洲市場の土壌汚染対策をめぐっては、都が専門家の提言に反して建物の地下には盛り土をせず空洞を設けたことが明らかになっています。
これについて、都が16日改めて設置した、土壌や水質の3人の専門家で作る「専門家会議」の平田健正・座長が17日記者会見し「なぜ建物の地下に盛り土がなかったのか、改めて都から説明してもらわないと前に進まない。前提条件が崩れている」と述べ、当時の経緯を明らかにする考えを示しました。
そのうえで平田座長は、地下に設けられた空洞について「色んな施設が入っていて、今、あそこに盛り土をするのは難しい。今の状態を改めて評価することにならざるを得ない」と述べ、空洞のままで安全性を確保できるかについて検証していく考えを示しました。
また、会議の見通しについては、「小池知事からは、いつまでにどういう内容で審議してほしいとは求められていないので、一任されたと理解している。いつまでにというのは予測がつかないし、難しい」と述べ、一定程度の時間がかかるという認識を示しました。
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