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乙女のためのゲームブログ

乙女による、乙女のためのゲーム情報をお伝えしていきます(。☌ᴗ☌。)

『緋色の欠片』守られる主人公の和風時々洋風な伝奇譚

オトメイト オトメイト-緋色の欠片

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緋色の欠片シリーズは作品数が多いのですが、その第1作目は2008年8月にPS2からス

タートしました。
その後、PSP版やDS版、PS3版なども出ていますが、新規購入はPSP版の『緋色の欠片ポータブル』をオススメします。

 ポータブルには本編とファンディスクの内容が一緒に入っているので、ソフト1本の価格でかなりのボリュームを楽しむことができます。
残念ながら、移植されてもずっと指摘されている微妙な日本語表現やおかしい文章は修正が入っていません。
基本は読み進めるゲームなのに文章の未熟さは致命的なのですが、それでも根強いファンがおり、面白いと評価する人がいるのもまた事実です。

2012年の3月~アニメ化もされています。

 

ストーリー

 


何も知らないまま「玉依姫」として「鬼斬丸」の封印をする役目があると知らされた主人公は、玉依姫の守護者たちとともに使命を全うするために戦うことになります。

 

作品の特徴

 


オトメイトさんの初期の作品で、当時の乙女ゲームとしては珍しくシリアスで複雑なシナリオを採用しています。
基本はノベルゲームです。文章表現の未熟さはかなりのユーザーから指摘されています。
擬音語の多用や戦闘シーンが長いことなど、乙女ゲーらしくないシナリオです。

導入部分が長いため、最初の選択肢に行くまで時間がかかります。
文章に関しては残念としか言いようがないのですが、その点をカバーできるほど内容は面白くなっています。
伏線や謎などが散りばめられており、キャラクターの背景も非常に丁寧に作りこまれています。
ストーリーとキャラクターの魅力を楽しみたい人にはもってこいの作品ですが、
楽しむための絶対条件は「日本語の微妙さをキャラへの愛でカバーすること」です。
長いので腰を据えてプレイする必要があります。


主人公について

 


戦う力のない守られるタイプで、守られるだけの自分に苦悩する立場です。

戦闘にもついていくのですがひたすら守られてください。
前向きで明るいというのが公式設定ですが、背負っているものの重さから悩んで暗くなるところもそれなりにあります。
向こう見ずな割に保守派となんだか矛盾した性格設定もプレイすると、なるほどと納得できます。

 

システム

 

 

・主人公を呼ぶとき音声がない
「~~を呼ぶ」など。
「~~」は主人公の名前部分ですが、その部分だけ無音になるため違和感があり、「君」や「あなた」などの置き換え音声もありません。バグではなく、仕様です。

・攻略方法
共通ルートと個別ルートがあります。
選択肢を選んで進めるマルチアドベンチャー形式なのでシンプルです。
ですがバッドにも入りやすいため、リロードを駆使することになると思います。とにかくこまめにセーブを!
個別ルートごとに展開される内容が変わってくるので一本道シナリオではありません。
ハッピーエンド、悲恋エンドがあります。PSP版では攻略制限もありません。

 

スチルと糖度

 


スチルやグラッフィックは群を抜いて綺麗なので文句なしです。
切ない系のシナリオとカズキヨネさんの画が見事にマッチしています。
糖度はベタ甘ではなく、ビターな甘さです。切ない甘さがたまりません。

 

キャラクター

 


・主人公(デフォルト名ありだが、ボイスで呼んでもらえない)
表向きには明るくて前向きだが、立場的に苦悩して後ろ向きになることもある。

・鬼崎 拓磨(おにざき たくま)
熱血だけど達観した部分がある。強い力を持っており、いざというときは頼れる男。

・狐邑 祐一(こむら ゆういち)
クールなのは見かけだけで、本当はぼんやりしているだけ。状況判断能力は抜群で、まとめ役。

・鴉取 真弘(あとり まひろ)
身長が低いことを気にしている。子供っぽい見かけだが、中身は男らしくて兄貴肌。

・大蛇 卓(おおみ すぐる)
大人ポジション。落ち着いた物腰で茶目っ気もある。何も知らなかった主人公のサポートをしてくれる。

・犬戒 慎司(いぬかい しんじ)
控えめで戦闘を好まない。家庭の事情は複雑。年下キャラ。

・狗谷 遼(くたに りょう)
偶然出会った主人公にひかれて守護者になるが、謎の多い人物。

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